〜愛について〜２【ヴィクトル】

番外編5 ページ38

今日はユリオ君の誕生日。

実は一週間前からみんなで計画してて、練習終わりにパーティすることにした。

実はもう、プレゼントは日本で購入済みなんだ(笑)

そう、大阪で！！

きっと喜ぶってと勇利くん。

レジに持って行ったの私だったから凄く恥ずかしかった…。


〜練習後〜

『ユーリ(ユリオ)お誕生日おめでとう！！』

ユ｢うわっ、てめぇら…。｣

ミ｢やだ、ユーリちゃん、泣いてるの〜？｣

ユ｢っ、泣いてねぇよ！！｣

｢嬉しかったんだよね？｣

ユ｢そ、そうだよ、だってこんなん、はじめてじゃねぇかよ…｣

え、そうなんだ。

そういや、ロシアじゃそんな祝わないっていってたな。


ロシアに来てからはじめてのパーティ。

はせつとちょっと違うけれど。

みんなの盛り上がりようは一緒だった。


ポ｢も、もう飲めない…｣

勇｢えっ！？まだ1杯も飲んでないよ！？｣

ポポさん、意外とお酒弱かったんだ…。

あ、そうだ。

｢ユリオ君、はい、これ！私と勇利くんとヴィクトルから！｣

私はヒョウ柄のＴシャツと、黒とヒョウ柄のパーカーを渡した。

ユ｢くそやべぇ…！オシャレじゃん！！！｣

ユリオ君は目を輝かせ喜んでくれた。


大人達がお酒に酔ってはしゃいでいるので。

ユリオ君と私でベンチに座ってそれを眺めていた。

ユ｢なぁ、A、お腹の音聞いてみたい。｣

急にユリオ君がそういった。

｢いいよ、今も凄く動いてるから。｣

ユ｢やった…ホントだ、元気だな…。｣

ユリオ君は私の膝を枕にしてお腹の音を聞いてる。

こう見るとまだまだ子どもらしさがある。

｢生まれたら遊んであげてね…｣

…あれ？返事が帰って来ない…。

｢…ユリオ君？｣

寝てる…ずっと練習だったもんね。

疲れてるよね。

そうしてユリオ君の頭を撫でていると。

ヴィ｢A！！｣

｢ヴィクトル！…しーっ！！｣

ヴィ｢えーなんで！？俺以外を膝枕してるのさぁ！！｣

｢誕生日ぐらいいいじゃない！！あとね、こう見るとまだ、ちょっと子どもっぽくて可愛らしいよ。｣

ヴィ｢ふーん。ま、それならちょっと安心かな、でも、もう起こさないといけないよ？｣

あ、ホントだ、もう夜の10時だ。
きっと親御さんが心配するだろう。

｢ユリオ君、起きて。｣

ユ｢ん…や…マーマ…行かないで…。｣

ヴィ｢…マーマ…ﾌﾞｯ…。｣

ミ｢やだ、ユーリマーマだってw｣

ユ｢！？へっ！？はっ！？な、なんだよ！！ただの寝言だろーがよっ！！｣


そうして、ユリオ君の黒歴史がまた増えたのであった。

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