先生が怖い。 ページ4
『先生!入部届けください!』
「えっ!?」
「こら花咲!テスト期間中だから職員室には入っちゃいけないって言っただろ!」
『えっ!?…あ、ほんとだ』
「入部届けあげるから速やかに出なさい」
『はい!』
入部届けをもらい、すぐさま水泳部、と記入。
水泳って兼部有りなのかな。
『…ま、いっか!』
「…A…ちゃん……?」
『んえ?』
振り返ると渚君らしき人。
私の方を見て、目を輝かせている。
「あ!やっぱAちゃんだ!久しぶりー!」
『渚君か!久しぶりだねー』
「水泳部入るの!?大歓迎だよ!貰うね!」
『え?あ、まだ書いてな』
「付いてきて!」
花咲、しか名前書けてないのに。
なんて思いながら言われるがままに走る。
ガラララッ
「ハルちゃんマコちゃん!」
『ハルちゃんと、マコちゃん!?うわっ、背が…背が……!』
「Aちゃん!?」
「久しぶりだな」
背が高くなったな…。と見上げたけど、あんまり顔とか性格は変わってないな。
と確信を持つ。
『久しぶりだねぇ!元気そう!』
「あ、そうだ。これ、花咲しか書いてないけど入部届け」
「入ってくれるの?渚が勝手にとかじゃなくて!?」
『ふへへ…』
「じゃあとりあえず先生に出してくる」
「うん!よろしくね!」
笑顔で手を振る渚君。
そんなに嬉しいのかな、と思った。
75人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:漣 | 作成日時:2018年9月9日 17時