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彼女は武器庫と呼ばれるだけあって、私のみならず様々な人間と取引をしてきたのだろう。
私の人間性を全て見抜かれている気がして、ぞくりと背筋が凍る。
彼女は私の頬をひと撫でしたあと、ひらりとドレスの裾を翻してドアノブに手をかけた。
｢貴方の顔が好みじゃなきゃ殺してたわ。じゃまたね｣
｢なっ………、ちょ、｣
彼女は私の腕を引く。
私は引っ張られるがままプライベートルームを出て、足取りもおぼつかないまま廊下を歩く。
そして、彼女は私を押し飛ばしたあと、わざとらしく甲高い悲鳴をあげた。
｢キャー！！！この人っ、わ、私を無理矢理…！！｣
｢はっ？いや、ちょっと…！！｣
｢おい、押さえろ｣
彼女が叫んだ後、一瞬状況が理解出来ずに間抜けな声を出してしまった。
ちょっと待って、と言おうとして両腕を後ろから掴まれる。その途端に地面に体を押し付けられ、ぐにゃりと足が変な方向に曲がった。
骨折まではいかないが、捻挫位はしているかもしれない。
自分よりも体格のよい男2人に押されられ、身動きがとれない。顔をあげると、頭上には怯えている表情を浮かべているのに口元が笑っている彼女がこちらを見つめていた。
｢この男はこちらで処分しておきます｣
｢っあの、話はまだ…！｣
｢黙れ！｣
黙れ、と背後から頭を床に押し付けられる。
ガンッと額が床に当たり、ぐらりと脳が揺れた。
彼女は早々に立ち去ってしまったようで、もう声は聞こえない。
｢どうする？こいつ、殺…っ、ガッ｣
｢っおい、誰だ！！！｣
｢あ〜うっさいわ黙れって｣
バタッと人間が倒れる音が聞こえる。
頭を床に押さえつけられている為、何が行われているかは分からないが、私を押さえつけている人間が1人倒れたのは理解出来た。
もう1人の男は酷く焦っていて、私を押さえるのをやめた。私は脱力してバタッとその場に倒れ込み、頬が床に押し付けられる。
ぐにゃりと曲がった足首が痛い。押さえつけられた両腕もじんわりと痛みが伝わってきて、その痛みに顔を顰めた。
｢……なぁ、いつまで寝とん。終わったんやけど｣
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味噌かつ - Twitterフォローさせていただきました！いつも繰り返し見てます！神作だと思ってます！素晴らしい作品をありがとうございます！ (5月14日 20時) (
レス) @page46 id: ed221277ea (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 柊木さん» ありがとうございます..！！そうおっしゃって頂けて嬉しいです(TT)良かったです！もっと考察出来るような深い作品に出来れば良かったのですが、自分の技量ではそうもいかず、、今後もそうおっしゃって頂けるよう頑張ります！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 白夜ちんさん» いや、彼らをそう仕立て上げた裏の支配者は私です・・・(？)是非そうしてやってください！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柊木(プロフ) - すごく考察に入りたいレベルで好きです…。勝手にスパイの目星をつけて楽しんでます！ 本当に面白くて好きです！ (2021年3月12日 0時) (レス) id: 98823b925f (このIDを非表示/違反報告)
私猫(プロフ) - 夢主ちゃん？！？！ (2021年3月11日 14時) (レス) id: a5b5a226ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月3日 11時
