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｢………生憎、この国に来る気はないので｣
｢あら。いつまでそんなこと言えるかしらね｣
彼女はクスクスと楽しそうに笑った。
すると彼女は微笑んだまま、私の顔を見つめた。
私は軽く睨みながら見つめ返していると、急に腹部に殴られたような衝撃が走る。
一瞬息が出来なくなって、漫画のような呻き声を出した。
私は足元がおぼつかなくなって、膝から床に崩れ落ちる。
薄目で彼女を見上げれば、彼女は口角をあげてこちらを見下ろしていた。
·
｢失礼するゾ｣
｢……………やっとおでましか、w国の総統さん｣
｢護衛はなしか。舐められたもんだな｣
｢それはどっちのセリフかな？こちらも随分と舐められたものだね｣
部屋の一室にしては随分と広々している、城の最深部にある部屋に足を踏み入れた。
中にいた男は、この国の最高司令官だ。
その男は、司令室の奥にあるソファーにふんぞり返って座っている。
彼の方が自分より目線が下の位置にあるのに、まるで見下されているような気分になった。
俺は部屋の扉を閉め、ゆったりとした足取りで少し歩み寄った。
｢こうやって会うのは2度目だね。何用かな？｣
｢前回は盛大な送迎をありがとう。おかげで殺されかけたよ｣
｢では今回もそのように｣
｢勘弁してくれないか。こっちは一々負傷者出してる余裕ないんでな｣
以前、トントンと来訪した時は返り討ちにあった。そのおかげで彼が負傷したのだが、Aがトントンを拾ってくれたおかげで今も生きている。
今回の作戦ではそんな彼女を囮にするような真似をしてしまったが、国の勝利の為には仕方の無いことだと割り切った。
この男は俺と似ている。
戦争をこよなく愛し、攻撃力を存分に蓄えることが全て。戦略、謀略、戦術、全てにおいて考え方は似ていたが、瓜二つではない。認めたくはないが、彼は俺よりも頭が回る。それ故に、俺も人のことは言えないが自分の力を過信しすぎているようだ。
｢目的はなんだ？金か？武器か？｣
｢なんだと思う？｣
｢待たされるのは好きじゃない。早く言え。場合によってはお前を殺さない｣
｢殺そうとしたくせによく言ったな。どういう風の吹き回しだ？｣
｢質問に質問を返すな｣
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あまね(プロフ) - 完結！おめでとうでふ！ (10月29日 11時) (
レス) @page27 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
パリラ - 凄いですね、、、もう本当に好き過ぎて一日で読み切りました！ (8月30日 10時) (レス) @page27 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - これめっちゃ前に見てそれからずっと探してたんですけどやっと見つけて徹夜で読みました、、！！スリルがあって何より菊さんが好きすぎて！！最高でした！！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年5月4日 4時) (レス) @page27 id: 1132857e69 (このIDを非表示/違反報告)
輝月(プロフ) - 久しぶりに占ツクに戻ってきたら好みの作品見つけて一気に読んでしまいました！これは今後がとっても気になります！素敵な小説をありがとうございます！ (2021年7月22日 21時) (レス) id: 4cc550c3ab (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - みちゃくちゃ好きな作品！！！！完結？おめでとうございます！！オチ…みたいけどTwitterやってねぇ…！！ｸｿｩ…他の作品でも頑張って下さい… (2021年6月25日 22時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月23日 9時
