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｢………捕虜って牢獄に入れられるのかな｣
食事を終えた後、お風呂を済ませ、ベッドに座って髪を乾かしながらふと考える。
数人は骨を折られ重症のはずだ。いくらなんでも、そのまま放置なんてことはないだろうが、冷酷そうなあの総統からは想像がつく。
一気に顔が真っ青に染まって、勢いよくベッドから立ち上がる。
食事の前に貰った城の地図を取り出し、牢獄の位置を確認した。
｢……この城複雑すぎでしょ、どここれ｣
この城は6階建て構造らしい。
無駄に豪華な仕様のこの城は、中まで複雑に作られており、牢獄は地下1階の端に確かに存在していた。
この夜中に出歩くのは不自然がられるだろうが、今も痛みに耐えている同僚達のことを思うといても立っても居られなくなる。
ガチャリとドアノブを回し、きょろきょろと周りを見渡して誰もいないことを確認してから部屋を出た。
______のだが、
｢どこ行かれるんです？｣
静かな廊下に、少しだけ聞き覚えのある声が私の肩を震わせた。
振り向くと、そこには誰もいなかったはずであるのに堂々と男性が腰に手を当てて立っている。
なんで、確認したはずなのに。
｢ちょっとトイレまで。というか、貴方こそなぜここに？女子棟のはずですが｣
｢見張り。念の為ってな。まあその念のためは正解やったわけやけど？｣
｢…逃げませんよ、今更｣
｢じゃあどこ行こうとしてたん？今。素直に言っとった方が身のためやと思いますけどね｣
彼の手には、金属のパイプのようなものが握られている。
下手を言えばこれで殴られてしまうだろう。
流石の私も逃げる気は無かったので、ここは素直に言う方が得策かもしれないと重たい口を開いた。
｢……同僚が負傷している、ので、…様子を見に行こうと｣
｢……………ほんまっすか？｣
｢はい｣
｢…なるほどな。まあ言っていいか分からんけど、とっくに治療されとんで安心していいっすよ｣
｢ほ！ほんとですか…！｣
焦っていた気持ちが彼の言葉で一気に軽くなった。
普通に彼の言葉を信じてしまったが、これは私を信じさせる罠かもしれない。
ぱっと明るくした表情を一瞬にして歪ませ、彼を睨んだ。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
