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彼は私に挨拶をしたが、目線は私の手元にある袋に釘付けになっている。
袋の外のロゴは、明らかにブランド物で贈り物であることには間違いない。
どう言い訳するか考えていると、彼はいつもより声色をワントーン上げて話し出す。
｢何入ってたんです？｣
｢…櫛と、小さい鏡です｣
｢へえ、実用品すね。誰からっすか？｣
｢いや……、｣
流石に名前を言うのは、彼のプライバシーに欠けると思う。口ごもる私に疑問に思ったのか、彼は軽く首を傾げた。
私はそうだ、と思って同じ男性の彼に相談しようと思い、名前は伏せて贈り物事件の経緯を話し出した。
｢あの、最近贈り物の贈り物をされているといいますか……｣
｢贈り物の贈り物？｣
｢ある人が、贈り物をされたけど女物だから私にくれるって言うんです。いつも気迫に負けて受け取っちゃうんですが、なんだか申し訳なくて｣
｢……………はぁ？それ、くれたって言っとるだけで自分で買ってんとちゃうんすか？｣
私もそれは考えた。しかし相手が相手なだけに、それは考えづらい。
そもそもプレゼントをするような性格じゃなさそう、というのは私の偏見だが実際そうなのだと思う。わざわざ借りを返すために貰い物だと偽ってプレゼントをするのも腑に落ちない。
それにたまにではなく、今のところ毎日貰い物を頂いている訳だが、流石にここまでくると不自然である。
｢………いや、彼は私にプレゼントをくれるようなタイプじゃないというか｣
｢やから誰なんすか。どうせ知らんし、教えてくれてもええやん｣
｢絶対私にプレゼントをあげてそうじゃない人ですよ｣
｢だから誰………………………、まさかコネシマさんじゃないっすよね？｣
出てくると思っていなかった人物の名前が彼の口から一瞬で出てくる。
驚いて目を見開いてしまったのが核心をつかれ、マジかと一言驚かれた。
｢え、コネシマさん………、なんの風の吹き回しなんやろ｣
｢やっぱりそう思いますよね。私もビックリしちゃって…、｣
｢今まで何貰ったんです？｣
私は、ネックレス、イヤリング・・・と指折り数えて今まで貰ったものたちを口に出した。
彼は少し引き気味で、ウワ・・・・、と言う。
本当に私へのプレゼントだとしたら、貰い物だからとは言わず普通に渡してくれれば良かったのに。
しかしそれでは私にプレゼントを贈る理由が無いので、結局意味がわからないと頭を悩ませることには変わりない。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
