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彼から毎晩、贈り物をされてから数日経った。
ネックレス、イヤリング、ハンカチ、アロマキャンドル、香水。
本当に全て女性もので、彼は相手側から女性だと勘違いされているのかと思う程だ。
私は今日、やっと罰則を解かれたばかりである。
久しぶりの生薬の感覚に感動して、鼻につんとくる匂いに安心した。
掃除は確かに研究室内だったが、薬品庫は担当でなかったので本当に久しぶりだ。
｢A、アニーさんが今日は調合をしろって。傷薬の｣
｢分かりました。じゃあ材料とってきますね｣
今日はダチュラさんと共同作業らしい。
研究員の中でも仲の良いダチュラさんは、あの日から懲りずに私に話しかけてくれる。
他の研究員たちは、以前よりはマシになったが私に対する態度は相変わらずだ。
｢えっと………、ん？｣
私が薬品庫にある材料を拝借しようとしたところ、傷薬の原料となる材料が全く無かった。
まず殺菌剤がない。それがないと始まらないのに、何故それすら置いていないのだろう。
とりあえずアラントインの原料はあったので、それを手に取る。
はて、と思いながら彼女の元に向かうと、私が持っているポリ袋を凝視していた。
｢………それ、使わないわよ。まだ早かったわね、材料私が取ってくるわ｣
｢えっ、あ、はい………？｣
アラントインとは、傷を治して再生させる働きがある。そんなかかせない成分を使わないとは、どういうことなのだろうか。
益々意味が分からなくなったところで、ふと空席であるアニーの席を見やった。
コイツは仕事を放ったらかして何をしているんだ、と思っていると、ふと彼女が視界に入る。
すると、彼女の視線の先にいたのは、随分近い距離で会話をしている金髪の男_______、コネシマだった。
距離ちっか、と思い見ていると、急に彼がアニーを引き剥がした。
｢……ねぇ、なんで最近抱いてくれないの？｣
｢…別に、そんな気分ちゃうねん｣
｢私を捨てるの？私、貴方に貰ったものもないし………、不安になるのよ？｣
｢お前、なに彼女ヅラしてん？なんでもないやろが｣
｢なっ………！サイッテー！！！｣
彼女はそう言うと、彼の頬を思いっきりビンタした。
頬が手にぶつかった音は中々大きくて、研究室に響き渡った。
遠巻きに見ていた人たちも、流石に顔を上げて彼らを見る。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
