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｢……………助けてくれてありがとうな。お前が色々、やってくれたって聞いとる｣
｢あ、いや………、それは当然というか｣
｢…いくら俺でも、あの量の出血とあの傷の深さは死ぬと思っててん。実際、それで死んだ兵士も見とるし。やから…その、お前じゃなかったら助からんかったっていうか……、あああーーー！！！！！！もう恥っず！！！！！死ぬわ！！！！！！！｣
｢うわうるさ……、病院ではお静かに｣
｢はあ？俺病人やねんけどっ。クソ、折角俺が恥を忍んで謝っとんのに……｣
彼はほんのりと頬を赤く染め、そう言った。
あの彼から、私にありがとうと言うとは。
その言葉に驚いて目を見開いていたのに、更にまたお礼を言おうとするのでこちらがキャパオーバーになりそうだった。
今までは私に嫌味しか言わない騒音の金髪の男だったのに、そんな姿を見せられたら可愛いと思ってしまう。
そんな自分の単純さにため息をつきたいが、目の前で顔を赤くする彼を可愛い思っている。
相変わらず声量が大きくてうるさいが、元気そうで何よりだ。
｢トントンとゾムがお前のこと好きなん、ちょっと分かったわ。すまんな、俺信用出来ん人間には優しくできんねん｣
｢その言い方は誤解を生みます……。まあそれは分かりますが、中々傷つきましたよ｣
｢…！す、すまん…かった……。すぐ追い出したろって思ってて……、ほんまにすまん、｣
私は少し手を加えただけであとはしんぺい神さんにお任せしたのだが、それだけで私を信用してくれるとは彼も中々単純な人間なのだろうか。
私に軽く頭を下げながら、子犬のような顔をして眉を下げている。
｢いいですよ、もう。謝ってもらったし。今は体お大事にしてください｣
本当はこんな簡単に許したくはないのだけれど。彼のせいで傷ついたし、殺されかけたこともある。
しかし、こんなにも申し訳無さそうに謝罪されると…、トントンさんの時もそうだったが、謝られると弱いのかもしれない。
私はそう言ったあと、ゆるく口角をあげて微笑んだ。
すると彼は急に無表情になって、そのまま動かなくなった。
｢………え、どういう顔？｣
｢まあとりあえず、助かったわ。もう帰ってええで｣
｢ああ………、わ、かりました。｣
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
