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あの私を忌み嫌っていた彼が会いたい？何があった、と思ったが暇なので単に嫌味を言いたいだけなのかもしれない。そう思うと、あぁ絶対それだと納得した。
純粋に私に会いたいと思っているとして、何を話すことがあるだろう。今まで互いに悪態をついていたわけで、急に会話がしたくなるだろうか。
私は歩くのを再開したが、一気に足取りは重くなった。
｢というか、もう起きたんですね｣
｢そうやね。昨日やったかな？今はもうピンピンしとる。Aちゃんのおかげやな｣
｢いや…、誰がやっても同じでしたよ｣
そう、あの場にいたのが私だけだったから処置したまでだ。O国にいた頃の研究員や薬剤師たちは、私と同じように処置出来ていただろう。
ああでも、薬剤師には止血剤作れないか
彼の足が病室で止まる。
ドアノブを回し、扉を引かれ、ギィッと病室の扉が開いた。
病室のベッドには体を起こしたコネシマさんがいて、儚げに窓の外を見つめている。
それがとても絵になっていて、思わず視線が釘付けになった。
扉の開く音でこちらに気が付いたのか、ゆっくりと首を回しこちらに顔を向けた。
｢…なに突っ立ってん。こっち来いや｣
｢あっ…、は、い｣
｢じゃあね、シッマ。余計なことすんなよ｣
え、待って、しんぺい神さん？
行かないでと申し訳程度に手を伸ばしたのに、颯爽とこの病室を出た。
えええーー！！！と叫びたい気分である。
なんで行っちゃうのーー！？仲悪いの知ってるじゃん！てか今雰囲気悪くね？帰りたい。
｢………一応お礼、言わなあかんなと思ってな｣
私が病室の扉に向けて控えめに手を伸ばしていると、後方からそう声をかけられる。
私は振り返って彼の方を見やると、普段のように私を睨むこともなく、ターコイズブルーの瞳をこちらに優しげに向けていた。
急な態度の変換にこちらも戸惑ってしまう。
彼は顎でベッドのすぐ横にある椅子をさし、座れと促す。
しかしそれは距離が近すぎて、私にはハードルが高い・・・・んですけど！？
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
