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｢…………う、｣
体が重い。
体が、鉛のように重くなった感じがする。
加えて体のあちこちが痛い。
意識が薄い中、俺は夢を見ているような感じがした。
｢……こんなときまで減らず口ですか。いい加減にしてください｣
アイツの声が聞こえる。
いい加減にしろ、と言われイラッときたのか、なにか彼女に言い返してしまった。
ぼんやりの彼女としんぺい神の顔が見える。
彼女は眉を下げ、口ではそんなことを言いながらも心配そうにこちらを見つめていた。
彼女の普段の態度からは考えられないような、そんな顔が俺に向けられるとは。
そんな彼女に少しだけ躊躇った俺は、もう何もしなくていいと言おうとしたのに口は固く閉ざされている。しばらくして両腕に器材を抱え込んだ彼女が帰ってきたが、訳が分からずそこで意識が途切れた。
｢………うっ、！｣
一気に視界が眩しくなった。
目に飛び込んできたのは、見慣れた病室の照明で。
おまけに左隣には、心配そうにこちらを覗き見る大先生がいた。
｢シッマァ……！！！よがっだぁ〜〜！！！！！｣
｢大先生…………、俺……………｣
｢刺されて大量出血で倒れとったんよ！！！覚えとる！？｣
昨日D国侵攻が決定され、俺はその精鋭部隊に編成された。
幹部は俺とシャオロン、狙撃で大先生も編成されていた。
兵力はそこそこ強かったが、決して俺達の敵ではなかった。だから余裕をぶっこいて戦況を見ていると、背後からの敵に気付かずまんまと刺されてしまった訳だが。
力なく地面に倒れた俺を大先生が運び、今に至るのだが、よくよく考えてみればなんて情けないんだろう。
｢…Aちゃん、お前の為に必死で…、何時間もかけてお前のこと助けてんで？｣
｢は？…………あいつが、？｣
意識が薄れている中、俺に懲りもせず悪態をつく彼女の姿があったことを思い出す。
確かに彼女らしからぬ表情を浮かべていたように思うが、そんな彼女が、何時間もかけて俺を治療するとは想像しづらかった。
うんうん、としんぺい神も頷いていた。どうやら大先生の言っていることは正しいらしい。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
