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生薬を拝借し、シャクヤクを採取した所で早速調合を始める。
ここには備品がかなり沢山余っているようで、フラスコや試験管などをありったけ持ってきてやった。
本当は錠剤にして大腸にまで届かせるのが一番良い使い方なのだが、今回は試飲用として液状のまま生成しようと思う。
もう一度量りを持ってきて原料を量り、新しい試験管に量った原料を全て入れガラス棒で混ぜ合わせる。
適切の色にまで変色した後、かき混ぜるのをやめ、ガラス棒を取り除いた。
｢できた！｣
腹痛薬の成分が入った試験管に蓋をし、バレないように薬品庫に忍び込んで出来上がった薬の棚に試験管を置いた。
改めて薬品庫を見渡すと、私達のところにあった倉庫とは比べ物にならない程大きい。が、その割には薬品はあまり置かれていなかった。
生薬の品揃えはほとんど完璧である。
しかし、その生薬たちを調合させて出来る薬品が極端に少ないのだ。それも、私が見た事のないような色をした液剤がある上に出来上がっている錠剤の方が良いものを、わざわざ分離させて液剤にしているものもある。
なんて勿体ない使い方を、と棚を眺めながらそう思った。
これだけ生薬があれば、作れない薬なんて無さそうなのだが。
しかも生薬は全て輸入品である。
｢こんなところにいたのねぇ。勝手に入っちゃダメって言わなかった？｣
｢いや〜、ビックリするぐらい低レベルすぎて驚きました！しかし生薬の品揃えは素晴らしいですね。誰が輸入を？｣
｢…アンタ、どういう立場か分かってんの？私は上司。しんぺい神様は私に一任してくださったわ。従ってもらうわよ、私に。分かったら今後一切、舐めた口きかないでね｣
｢舐めた口とは？事実を申しているだけなのですが｣
｢その減らず口のことよ。この…っ！！！｣
｢あらら、何揉めちゃってんの〜？やめやめ｣
｢っしんぺい神様……、｣
｢Aちゃん。いくらムカついても上司やからね。態度は弁えような｣
｢…はい｣
｢アニーも。Aの凄さ分かってないみたいやけど、ちゃんと仕事さしてやり｣
｢…ですが！縁故採用です故、安易にこの国の薬品開発に携わせるのは……｣
｢あのねアニー。いくらそうだからって、就職してる以上Aにも働いてもらわないと損じゃない？給料同じなんやで？｣
｢…そうですが、｣
｢分かったらさっさと働かせる。雑用でもいいから！｣
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
