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｢よ！やっぱAやん。｣
｢ゾムさん…！と、｣
片方の手をあげる彼を見てパッと表情を明るくしたが、彼の隣を歩く見覚えのある金髪の男を見て口角が下がる。
彼も私を見て不機嫌そうに眉をひそめ、チッと舌打ちした。
｢お前ら仲悪すぎん？まぁおもろいしええけど｣
｢なんしにきてん。お前仕事は？｣
｢…あ…………っと、げどさん？を探しにきたんですけど｣
｢げどさん？…え、誰？｣
｢もしかしてひとらんのことか？｣
｢あの、中庭の…｣
｢ぁーひとらんやな。多分中におると思うわ。呼んでこよか？｣
｢は、いいんですか…！お願いします｣
彼が訓練所の扉を開けると、他の兵士は彼に向かって敬礼をした。
彼は兵士の中でも上の方の立場なのだろう。軽く挨拶をすると、訓練中の兵士たちに声をかけていく。
そんな中、ふと彼がいなくなったことで金髪の男と2人きりであることに気が付いた。
彼は訓練にきたみたいだから、早く中に入ってくれると有難いのだが。
一向に訓練所に入ろうとしない彼の狙いが分からなくて、数秒間無言を突き通した。
｢………お前｣
｢なっ、なんです、か｣
｢…いやなんも。仕事サボって男に会いに来とんちゃうぞ、愚図｣
｢なっ……！！違います！｣
あーうっさ。と耳に手を当てながら彼も訓練所の中に入った。
兵士たちは彼にも敬礼をして、ピシッと構えている。
私の弁解も聞かずに入っていった辺り、やはり私は好かれていないのだろう。まあ、それはお互い様ではあるが。
しかし仕事の用件で彼を訪ねてきたのであって、決して私情ではないことはわかって欲しかったが____
｢お待たせ｣
｢…！ど、どうも！｣
｢そっちから来るなんてビックリしちゃった。なんかあったの？｣
｢あの、中庭に咲いているシャクヤクをいただきたくて。特に根を｣
｢シャクヤクか…。全然いいよ。あっ、でも全部はやめてほしいな｣
｢それは弁えてます。では遠慮なくいただきます｣
｢待って！俺も行く｣
頬に艶やかな汗を垂らしながら出てきた彼は、少なからず色っぽく見えた。
服装も、先日は着込んでいたのに今は黒のタンクトップで、腕の筋肉や少しだけ汗ばんだ体がやけにいやらしく感じる。
目のやり場に困っていると、彼は不思議そうに首を傾げた。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
