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｢A！！！無事か！｣
｢………まじで心配して損した。帰る｣
｢なんで！？ちょっと話していけよ！｣
ぐっと手を掴まれ、出口に赴いた足を止められる。
中には完治している人もいるようで、一安心は一安心なのだが。
川田はやはり足を折られていたようで、患部に包帯がぐるぐる巻きにされている。
｢足…、｣
｢おう、折れてた。でも治療が雑でよ〜？普通ギプスなのに包帯だけって｣
｢仕方ないよ。それが多分、この国でいう最善の治療だから｣
｢……Aちゃん、なにか知ってる口ね？｣
総統室に連行された時、あの場所で言われたことはどうやら本当らしい。
少なくともO国よりは発展していない薬品や医療の実態を見ると、本気で私達が優れているのではないかと錯覚してしまう。
しかし、やはり世界で何番目の指云々は・・・・、流石に嘘だと思う。
説明されていないのか、と口を開こうと思ったが、同じ場所にしんぺい神さんはいないものの誰かに聞き耳を立てられているだろうと踏んで言葉を飲み込んだ。
｢あとで説明します。とにかく、今は怪我を治してください｣
｢…わかった。ねえ、あなたは無事なのよね？無理してない？｣
｢全然！なんなら今は楽しい、というか。私のことは心配しないでください。｣
私がそう言うと、菊さんは安心したような表情を浮かべる。
最近まあ楽しい、に変わっただけなのだが、最初よりは苦ではないので良しとしよう。
私の近況報告をしようとしたところで、私の後方にある扉が開く。
するとそこには、先程まで一緒にコネシマさんの元にいたトントンさんが立っていた。
｢……っ！！！！お前…！！｣
｢！ま、まって川田……｣
川田は彼の顔を見た瞬間、顔色を変えて見たことも無いような顔で睨んだ。
私はそんな彼に気圧されて制止の声を弱めてしまったが、川田は骨折しているにも関わらず立ち上がろうとする。
完治している他の研究員たちが彼を押さえ、なんとか殴り掛かることは阻止できたようだ。
当の本人は、微動だにせず入口に立っている。
そして、こちらにゆっくりと歩み寄ってきた。
皆、彼によって何かしら攻撃されていたからか怯えている人もいるし身構えて睨んでいる人もいる。
いくら考えても彼の意図が分からず、何をするつもりなんだと疑問に思う。
また何か攻撃を、とは考えづらい。でないとあんな顔で、私に謝ったりしない、気が・・・・、
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
