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｢ひっ｣
扉を開けた瞬間、銃声が鳴り響いて目の前の女性が膝から崩れ落ちる。
目は見開かれ、変な体制で倒れ込んでいるのにも関わらず痛がっている暇もなく息絶えた様子だった。
今の日本だとまるでありえない光景に思わず吐き気が襲う。
口元を両手で覆い、なんとか嘔吐を飲み込んだ。
私は壊れかかった扉のドアノブをひねったまま停止してしまって、目の前で倒れた女性の傷口からみるみる流れ出る血の海を眺めることしか出来なかった。
そしてまた銃声が何度か響き、叫び声と共に止む。
｢おいおい誰やねんここの管轄。1人残らずぜぇいん殺しとけ言うたやろうが｣
｢えー女の子やん。かわいそー｣
｢慈悲は持つな、殺せ！｣
｢俺がやるんかい｣
現実逃避の為ドアを閉めようとしたが、すぐ後ろで声が聞こえた。
恐怖で驚きの声すら出なくなって、ドアノブを握る手が強ばる。
息を止めろなんて言われていないのに必然的に息が出来なくなったようで、上手く酸素を吸えなかった。
壊れた人形のようにゆっくりゆっくり首を後ろに動かすと、金髪の男が1人と、よれたスーツを身にまとったメガネの男が立っていた。
スーツの男がにこりと微笑んだ後、持っていた弓矢を瞬時に構えた。
｢ごめんなぁ。まぁ、女はいくらでもおるしな｣
私はその時、構えられた弓矢ではなく、頭上に浮き出た謎の数値に気を取られていた。
どちらも青いハートマークにマイナス50の文字が、頭上で主張されている。そしてよく見ると、視界の左端に残機5という文字があった。
何の数字かつ何の意味があるんだろうと呑気に考えている暇はないようで、気がつけば狙いを定めた彼のレンズ越しの瞳に捉えられる。
一瞬で危機を悟った私は顔を青ざめて、必死に声を絞り出した。
｢いやっ、たすっ…｣
防衛反応で思わず斜線に手を挟んでしまって、手のひらのど真ん中を矢で貫かれる。
鋭い痛みに悲鳴をあげてもがいていると、ドスッとまた追い打ちをかけるように心臓付近を矢で射抜かれた。
｢ゴフッ、…ッ｣
全身から送り出されるはずだった血が逆流している気がする。
矢の傷口から逆流してきた血が食道を通り、口から抑えきれない血が必然的に吐き出た。
痛みが酷すぎて意識が朦朧として、体の力も抜けてそのまま横に倒れる。
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あまね(プロフ) - かんけつ？！ (10月29日 12時) (
レス) @page21 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
かす(プロフ) - かこつです！！！めっちゃ好みでコメントさせてもらいました！お身体に気をつけて、更新お待ちしておりますー！！ (8月19日 16時) (レス) id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品めっちゃ好きですぅぅ!!!!!!!!めっちゃ面白いですぅぅぅぅぅ!!!!もう最高です!神作者様ですね!!!! (2022年12月17日 18時) (レス) @page21 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - コメント失礼します！めちゃくちゃこの小説好きです！好みドストライクなんですよ！夢主ちゃん残機3かぁ。多分残機0でハッピーエンドになると思うんですが後3回死ぬとなるとどうやって殺されるのかめちゃくちゃ気になります！これからも無理せず更新頑張って下さい！ (2022年8月17日 22時) (レス) @page21 id: 77487c3926 (このIDを非表示/違反報告)
rimu@他力本願寺建設完了！ - コメント失礼します！もう残機が3なのでめっちゃハラハラして見てます！夢主ちゃんガバるなよ〜…。更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月15日 22時) (レス) @page16 id: 251d2d6b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2022年7月31日 15時
