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「…………………う、」




ずっしりと、金縛りにあったように体が重い。

最近の睡眠時間は無いに等しかったからか、目を瞑ってしまえば深い眠りに落ちようとしてしまう。
だから、今体を揺さぶっている誰かが私の眠りの邪魔をしていて___________



「お。やっと起きたか?」
「…………………………………あ、の時の…っ!?」
「2回目やけど。久しぶりやな、Aちゃん?」
「傷治りましたか?」
「おん、この通り。………で、俺の心配は有難いんやけど、自分の心配もした方がええで?」
「ああ…………!?そういえば!」




窓が割れて、薬品が死んで、フラスコが割れて…?
え、死にそう、泣いた。
フラスコ死ぬ程高いんだが?

一時は彼を心配したが、今は薬品を駄目にさせられた悲しみと怒りで満ちていた。
目を細め彼を睨むと、彼は表情一つ変えずに話を続ける。




「おお、急に敵意丸出しやけど情緒不安定か?」
「うるさい!薬品を殺した罪は大きい!!」
「あぁーー………、それは、すまんかった」



しゅん、と本気で思っているかのように落ち込んでいる。
そんな様子になんだか申し訳なくなった。


ところで、この奇襲には何の意味があるのだろう。手も足も拘束されていない上に、場所的にここはまだ城内であることが分かる。
誘拐にしても人質にとるとしても、私は国にとって何の価値もないし得が全くないのだけれども。



「というか、何故貴方がここに?」
「んー。まあちょっと横取りしよかなって」



横取り、というもののこの国には資材も武器も大した物がない。物品情報も、ここの管理部はロックが甘いはずだから簡単に突破されてしまう。
ここに何があるか分かった状態で奇襲しているのなら、なんの得があるのだというのか。




「ああ、言っとくけど自分人質やからな。一応手錠はあるんやけど………なんも抵抗せんのやったら拘束はせんよ」
「抵抗したいところですが、返り討ちにされるのは目に見えてるので」
「賢明な判断やな」



彼の手には、切れ味の良さそうなナイフが握られている。時折ヒュルヒュルと回転させて、ナイフを自在に操っていた。
正直彼から逃げられる気がしない。それに、1度助けて面識があるからか恐怖心があまり無かった。

……いや、でも怖!ナイフ!音!怖!

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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm「あ」 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです!!ありがとうございます!めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ!!!頑張ります!!! (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます!頑張ります!!! (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月31日 9時

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