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「…………………うっ、!」



身体中が痛い。
書類を終えて床に雑魚寝した時よりも、訓練でヘトヘトになった次の日の朝よりも遥かに痛みがあった。

目を開けると、ぼんやりと見慣れない照明が目に入る。
何度か瞬きして、視界をクリアにさせた。
鼻につんとくる匂いに、真っ白のベッド。ここは病室なのだろう。


何故こんなところにいるのか。
そういえば馬車に乗る前にグルッペンを庇い、追い打ちをかけられて息絶えたことを思い出す。

息絶え・・・・・た?

息絶えたならばここはあの世か。
あの世って痛覚あるんや・・・と、頭が働いていないのかそんなことを思う。



「あら、起きたの?まだ起き上がらないで。傷が開く」



起き上がろうとした手前、体が痛すぎて起き上がれなかった。
そこに白衣を纏った年配の女性が顔を出し、吊り下げられているパックに手をかける。調整したところで、はあっとため息をつかれた。



「Aに感謝してね。あの子、寝ずにずっと止血剤作ってたんだから。あと、アンタを助けたのもあの子だし」



まるで何が何だか分からない。
やはり自分は助かったのだろうか、あの状況下で。
流石に自分の生命力に笑えてくる。

確かに矢は全てなくなっていて、丁寧に包帯も巻かれている。



「Aー、起きて。」
「………………………あとごふん」
「さっきからそればっかり。いい加減起きて!!」



自分を助けた、らしいAさんを呼ぶ声が聞こえた。寝ずに作った…、って、見ず知らずの俺に?
多分ここは自国ではない。なんなら敵国である可能性が高い。

何故自分は生かされているのだろう。
捕虜にでもされるのか、と思うもののそれにしては拘束が一切されていない。
繋がれているのはこの管1本だけ。
拘束されているとしたら舐められているようにしか思えないのだが、先ずここは一体どこなのだろうか。



「え、目覚めてるじゃないですか!」
「だから起きてって言ったのよお」



ばちん、と目が合った。
綺麗な髪は少し崩れていて、白衣もよれている。
目を見開く俺に、良かったと言って息をついた。



「あの…。助けてもらって有難いんですけど、ここは一体?」
「研究室の休憩所。U国から運んできたのよ」
「はあ……、ありがとうございます」
「菊さん、聞きたいのはここがどこかってことですよ」
「え?…ああ、ここは」


「O国よ」

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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm「あ」 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです!!ありがとうございます!めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ!!!頑張ります!!! (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます!頑張ります!!! (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月31日 9時

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