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「はあっ、はアッ、は、」




完全に俺達の戦略負けだ。

先日、ゾムが侵入したU国を惑わす為に、総統自らが条約を締結しに乗り込みに行ったのだ。俺はその参謀役だった。
向こう側があまりにも不利な条件で提出した為、話にならんと条約を取りやめたところ帰り道で襲撃に遭っている。それもかなりの量の敵が追ってきていた。
帰国したらすぐに戦争の準備だが、これでは国に帰れるかどうかすら危うい。



「っ、クッソ!まだ追ってきやがんのか!」
「グルさん、そこ危ない!」



ぐっと彼の腕を引っ張れば、真横を光の速さで矢が飛んでいく。
危機一髪というところで、俺のインカムに連絡が入る。



「っ来たで!!どこやぁ!!!!!」
「シッマ!!!!!!ここやー!!!!!!」
「いやどこやねーーん!!!!あ。おっしゃ見つけたでぇ!!!!」



馬車の音が近付いてくる。
と同時に、後ろから追いかけてくる大軍の距離も縮められていた。
矢の放たれる音が近くなる。
背中がら空きで避けられているのが奇跡な位だ。

すると、すごい勢いで来た馬車が俺達の数メートル先で停車した。

シッマだ、と一安心して飛び込む準備をすると、ふと後方に数本の矢が見えた。
その矢は全てグルッペンに向けられている。
俺は咄嗟に彼を勢いよく馬車の中に突き飛ばして、後ろを守るように矢の斜線に入る。

あー、矢がどっか飛んでくっていうバグないかな?

案の定当たる矢に感触を感じながら、体をふらつかせる。
そしてまた何本か矢をドスドス打たれて、地面に倒れ込んだ。

まって、そんな打たんでもようないか?



「っトントン!!!!!!!!」



コネシマとグルッペンの叫び声が聞こえる。
俺は残ったありったけの力で、馬車を押した。

あー、死に際ってこんな感じなんや?死んだらどうなるんやろ。天国?行くんかな。まあ俺は無理かー。



「………泣くなや、ダッサいわ」



薄らと彼らを見れば、柄にもなくグルッペンが涙を流していた。

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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm「あ」 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです!!ありがとうございます!めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ!!!頑張ります!!! (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます!頑張ります!!! (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月31日 9時

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