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｢おお〜！出れた！｣
｢本気……？ここまで上手くいく？｣
｢実際追手がきてないんだから、大丈夫でしょ。はやく出ましょ｣
菊さんは私の手を引っ張って、扉の外に出る。
上手くいきすぎているこの状況に疑問と不安を抱いていたが、悩んでいる暇もないので足早に城の外へ足を踏み入れた。
流石に出口には門番がいるだろうとのことで、その場にしゃがみこんで門辺りの様子を見る。
背後に近付いてくる、不穏な黒い影に気付かずに。
.
｢ふふ、バレバレやがな｣
管理室に置いてある、廊下に設置された監視カメラの映像をモニターで見ながら微笑んだ。
優雅にモニターを見ながら、美味しいお菓子をつまめるのは管理部だけの特権である。
色んな角度から見れる映像は、手に取るように次の行動が予測出来た。俺は彼女達の様子を見ながら、インカムで幹部たちに指示をする。
｢HQHQ、ゾムシャオロンやられましたぁ｣
｢なんやてーーーー？！！？｣
・・・・・・・まあ、こうやって連絡が来た時は驚いたが。
所詮研究者の分際でゾムたちには手出し出来まいと、自分の職務をサボっていたのが甘かった。
彼らがどのようにして倒されたのが興味深いが、俺は急いで監視カメラの映像を繋ぎ彼女たちの行動を観察していた。
｢イヤー、一発でどの扉か分かんの？すごいな…………。
裏口から出た。一応門番はおるけど、ゾムとシャオロンが倒されたから注意｣
｢了解。俺が行くわ｣
｢おう、ゾムたの______｣
｢俺が行く｣
｢……………了解。頼んだで、________。｣
｢川田よりAの方が強いこと分かったから、門番倒してきて｣
｢いや無茶言わないでくださいよ！無理ですって！｣
｢さっき男投げ飛ばしてた人が何言ってんの？ほら早く｣
どん、と私の背中を押す。
幸い門番にはまだ気付かれていないが、それでもやはり戦うことには抵抗があった。
先程は川田と波坂さんが襲われていたから殺意が芽生えたが、今はそうではない。
そんな状況で果たして薬の効力は発揮できるのだろうか。
パキパキと指を鳴らしながら、なるべく足音をたてずに門に近付く。
背負い投げでいいか、と脳内でシュミレーションをしながら様子を伺った。
すると、背後から待機しているはずの彼らが呻き声をあげた。
｢Aっ、逃げ………、｣
｢菊さんっ！！｣
｢…………なん、で…｣
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
