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案内人の男はそう言うと、にっこりと薄い笑みを浮かべて再び入口に戻っていく。
慣れない環境に肩が疲れて、はあっとため息をついた。
｢あら、まだ始まってもないのに疲れたの？論文、あんなに頑張って書いたのに｣
｢新薬作るのより疲れました本気で｣
｢女だからって舐められちゃ堪らないもの、本気でやるわよ。さ、トイレ行って準備よ｣
｢はい！｣
会議室の中には、コの字型に設置された大きなテーブルがある。
自分の国名が書かれてあるところに座り、持ってきた書類や本題の論文をトントンと整えた。
何度も読み直して練習したが、それでも私だけが分かるような表現や言葉ばかりで傍聴人を困惑させてしまう自信しかない。
なるべく分かりやすい説明を心がけるが、まともに聞いてくれはしないだろうなあ。
｢はあ…｣
｢やあお嬢さん。ため息をつくと幸せが逃げるよ｣
｢うわあ！！！！！っ、び、っくりした…、｣
｢若いね。君がO国の代表？｣
如何にも怪しい雑面をした男が、私の左隣に座っていた。
羽織っている白衣からは強い薬品の匂いがして、相当医療に関わっているのだと思う。
首から下げられているネームを見れば、役職名のところにしっかりと医師と記入されていて、思わず目を見開いてしまう。
｢もしかして俺が医者なのに驚いてる？まあ、俺論文は発表しないけどさ｣
｢えっ、じゃあ何故…｣
｢んー、それは…｣
｢ちょっとしんぺい神さん、なに女の子ナンパしてるんですか｣
しんぺい神、と呼ばれた男の更に左にその男が腰掛けた。彼もまた怪しい仮面を被っていて、感情が読み取れない。
いや、怪しすぎるだろこの国……！！！！
その男のネームには、科学者と書かれていた。
｢ごめーん、おっさんしかいないと思ってたけど、横に可愛い子いて思わず声かけちゃった｣
｢鬱くんじゃないんだから…｣
｢いや俺とあいつを一緒にしないで？｣
2人が言い合っている最中に、開始のアナウンスが流れる。
始まっちゃうねえ、と他人事のように雑面の男は言う。
私は急いで要点を確認しながら、論文の紙を順番通りに並べ替えた。
論文を発表しに来た訳じゃない、とはどういうことなんだろうか。
横にいる菊さんは眠たいのか、うとうとと船を漕いでいた。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
