夢主side ページ23
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今日は暇に感じる
此処最近 ずっと午前も午後も訪ね客が来ていたからか幾分暇だ
本でも読もう そう思った瞬間店の扉が開いた
入って来たのは 金髪で整った顔立ちをしたパンツスタイルの美人な女性だった
『いらっしゃいませ』
「すみません、少々お尋ねしたいのですが宜しいでしょうか?」
『…?はい』
「此処に 此方の方はどの位の頻度で出入りされてますか?」
女性が鞄から取り出したのは一枚の写真だ
そして写っていたのは中也さんだった
『…此の方が何か?』
「質問にお答え下さい。此方の方はよく出入りなさっているのですか?」
『…すみません、誰か存じ上げない相手に他人の個人情報を喋る事は出来ません。』
「…そうですか、分かりました。」
私がそう言うと彼女は顔色を変えず 足早に店を出て行った
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彼女が見せてきた写真は紛れも無く中也さんだった。
何故 彼女は中也さんのことを知っているのか。
何故 中也さんのことを尋ねに来たのか。
彼女と中也さんの関係は何なのか。
思う所は山ほどあったが その気持ちをかき消す様に 本を読み進めた
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作者名:EYE | 作成日時:2018年1月13日 4時