ゆめむちゅう ページ10
Aside
--『奏斗、頼まれた資料もって…わっ』
生徒会室に入ろうとした私の視界に広がったグレー。
どうやら人にぶつかってしまったらしい。
雲雀に言われた事ある「Aはちっちゃいから前見て歩けよ」って。うぅ、私の不注意で…
ーー「すみません、大丈夫…?」
あ、先に謝られてしまった
ーー『いや、先ぶつかったの私なので…』
ぶつかってしまった人と目を合わせようと上を向く。
そうしないと失礼だからね
ーー『あれ、』
ーー「?」
ーー『目合わせて喋られない、ごめんなさい!』
ーー「なにそれ、面白いね(笑)」
◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌
『ん、ぅ』
学生時代の夢を見ていたようで、まだ浸っていたいなんて気持ちが私を布団から出れないようにする。
セラフ君と私の出会い。
片思い歴5年、なんか凄いな。
まだ寝たいけど起きなきゃと寝返りをする。
ぺし、
『あれ、なんか当たった……?』
「ん。おはよ、A」
え、
『え。セラ、フ君…?』
寝ていた私の隣にはいるはずのないセラフ君がいた。
まだ夢を見ているのかな。
「そんなにほっぺ伸ばしたら痛いよ。」
『夢ひゃない』
「うん。夢じゃないよ、おはよA」
『おはよう、セラフ君はどうしてここに…』
「任務終わったからさ、久しぶりに器具の整備しようと思って」
『なるほど、お疲れ様だね。』
「うん、Aは大丈夫だった?」
『大丈夫だったよ〜すぐ見つかってね、帰りに奏斗に…あ』
完全に忘れてた、自分で言っといて〜!
『セラフ君、』
「奏斗のこと?」
『うん、』
「大丈夫だよ、Aが布団に入った後仮眠とって雲雀のとこ行ったから。」
『そうだったんだ、じゃあ良かった、のかな。』
「奏斗笑ってたから、大丈夫でしょ。」
でもなぁ、と若干罪悪感を覚える。
あれ、今ランドリーにいるのって
『2人だけ…?』
「ふふ、そうなるね。」
ーーーーーーー
奏斗のAさんの呼び方がちゃんだったり呼び捨てだったりぐちゃぐちゃだったので全て「ちゃん」に変更しました。
-作者-
205人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:幸 x他1人 | 作成日時:2024年2月11日 19時