あのね、聞いてよ［srp］ (ページ2)

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ぽかぽかびよりページ2

srpside

『今日は暖かいねぇ〜』

柔らかい声でこちらを見つめながらポツリ、と彼女は呟いた。

季節は春、みんな新生活が始まるのか平日のZeffiroは客がいない。
1番日当たりの良い席で俺達は軽食を摂りつつ、おしゃべりをしている最中だ

｢そうだね、お布団干したらふかふかになりそう。｣

『でしょ？だからね、今日は布団干してから来たんだ〜』

私、花粉症だから少し怖いけど、とサンドイッチをもぐもぐしている彼女は小動物のようで
どこか庇護欲を掻き立てられるような、そんな人。

…俺には似合わないだろうと思う毎日、本人に言ったら怒られるけどね。

『セラフ君どうしたの？』

｢なんでもないよ。｣

ゆらり、紅茶が波打った。