【暗殺教室】能ある猫は秘密が多すぎる (ページ25)

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今回行われるコンクールは少し特殊だと思う。

だってプログラムがどのクラス、学年にも渡されていないから。

だから誰がどの曲を弾くかはその人がステージに上がり、曲を弾き始めるまでわからない。

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コンクール当日、Ａ組から順にエントリーした生徒が各々の曲を弾いていく。

もちろんＥ組は一番最後、みんなが飽きる時間帯。

そして今演奏しているのはＣ組。

そろそろ飽きる人とそうではない人がわかれてくる頃。

「･･････ねぇ、カルマ。私今から正直な気持ち言うね」

業「･･･うん」

「普通だ」

業「･･･いきなりどうしたの？」

「いやー、何か･･･思ってたより本校舎のレベルが低いなぁって」

Ａ組あたりはもうプロも顔負けーみたいな子が来るのかなって思ったら、案外普通。

その他のクラスも然り。

業「まぁ、Aちゃんが弾く曲に比べたらそうなると思うよ」

「あはは･･･。

でも、Ａ組でさえアストゥリアス(ｱﾙﾍﾞﾆｽ作)でしょ。これは勝てる気しかしないね。

フフフ･･･楽しみ･･･」

業「何かテンション高いね、今のAちゃん」

「だって、勝てる気しかしないし。

それに、みんなが飽きてる時に私がノーミスで幻想即興曲なんて弾いたら体育館内(ココ)にいるみんなが唖然とするんだろうな～って」

業「そっか。

良かった」

「ん？何が？」

業「Aちゃんがいつも通りで。

緊張してるかななんて心配いらないみたいだね」

「んー、緊張して無いわけじゃないよ。

でも･･･

いまはそれより、ワクワクの方が勝ってるの。身体が早く弾きたいって言ってる」

こんな感覚初めて。

自分でも不思議。

優勝したらカルマに褒美が貰えるからかな？

コンクールのプログラムが渡されなくて、誰がどんな曲を弾くのかわからないから？

それとも･･･

ｲﾘｰﾅ「A、Ｄ組の演奏が始まったわ。そろそろ移動するわよ」

「あ、は～い」

業「それじゃ、頑張ってね」

「うん･･･！」

矢田「Aちゃん頑張って！」

倉橋「ファイトー！！」

磯貝「頑張れよ、宮本」

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「おう！」

みんなの声援に返事をしながらビッチ先生と一緒にステージ脇へと移動する。

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