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淳太が空元気なまま撮影は終了。

今日はミスばっかりしとった。

楽屋に帰るとシゲが淳太の胸ぐらを掴んだ。

「ちょ、シゲッ」

濱ちゃんが止めに入ろうとした。

「...ハハッシゲどうしてん?」

まだ笑っている淳太。

ひとつのネジが外れた。そんな感じ。

「...今の淳太。俺嫌いや。」

シゲが静かに胸ぐらに掴んでた手を離した。

「今日の淳太おかしいで?
本当の淳太はそんなんやない。
今の淳太は、かっこ悪いわ...」

その瞬間淳太の目から涙が零れた。







「...お前らに何がわかんねん。」

「...え?」

「俺はなAにとってただの遊び道具やったやんやって、俺にはもう飽きたらしいで」

放っておいたら消えてしまいそうな、
今の淳太はそんな雰囲気がした。

「...どういうこと?」

シゲが尋ねる。









「昨日言われたんや。突然。
俺がアイドルやったから興味本位で付き合ったらしいで。でも俺が手に入ってもうたからもう用なしなんやってさ、」

静かに涙を流す淳太。

俺はそんな淳太を静かに抱きしめた。









ごめんな、淳太

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作者名:ひめ | 作成日時:2018年1月14日 20時

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