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side.A


リビングに行くと、 ダイニングテーブルに ご飯が1人分置いてあった。


お母さんはきっと、 お父さんとまたどこかに出かけた




でも、「どこにいるの?」なんて電話はしない。


私だって もう20を越したんだ



いつまでも親にご飯を作ってもらってるようじゃダメなのは分かってる





でも、毎日 広い家で1人でご飯を食べるのは苦しかった


時には涙も流した



どうして、こんなに不器用なんだろう





大好きな楽器だって上達しない

恋だってできない

仕事だってできない

勉強だって



自分ってなんなのか 時々わからなくなった




今日のご飯も不味かった




シャワーを浴びると 自然と涙が出た


シャワールームは唯一 泣いても 外に出た時にバレないから



小さい頃から何かあれば シャワールームで泣いてたんだ




だから、体が自然と 涙を流す





もっと美しくて、優しくて 誰かの憧れになれるような人に なりたかった


育ちたかったのに。




お母さんにとって 私は失敗作でしかないの。

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作者名:とうふ みゅうな | 作成日時:2017年6月18日 20時

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