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side.篤人
パソコンにヘッドフォンを接続して
『カノン』を聴いていた
でも、なんか物足りなくて
やっぱりあの音じゃないといけないことが分かった
「あぁ...もう1度 吹いてくれないかな....」
ソファに仰向けに寝転がって 天井を見つめた
綺麗に輝く 長い黒髪
大きく美しい瞳
顔ばかり思い出していたら まるで彼女の見た目しか見ていないみたいで嫌だけど
でも、あの音色は 彼女の性格をまるでそのまま表してるんじゃないのかな？
ブレない芯があって 太く真っ直ぐな幹があって
美しい音色 『華』があって
麻「ウッチー 口角上がってるよ」
麻也がニヤニヤしながらご飯を持ってくる
ケツに蹴りを入れたいけど、飯 作ってくれたしな...と 頭の中の天使と悪魔を戦わせながら ダイニングテーブルに向かった
やっぱり 麻也の飯は美味い
口に出せば 調子に乗るから言わないけど
でももし、テーブルで向かい合わせに座っている相手が この顔のでかい男じゃなくて
綺麗な女の子なら
俺はもっと幸せだろうな
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作者名：とうふ みゅうな | 作成日時：2017年6月18日 20時
