26 ページ26
side.A
長谷部さんと篤くんとでご飯を食べてから1週間が経った
欧州会 と言われているサッカー選手の飲み会に参加する日だ
香川さん という人のいる ドルトムントの日本食店に行くらしい
『もう6時じゃんっ!!』
一日中家にいた私は部屋着&スッピンのままだ
慌てて 昨日、夜中まで悩んで決めた服を着て
メイクをした
時刻は6時半
戸締りをして 下に下りると 篤くんが携帯を触りながら待っていた
『ごめん。 遅くなった』
篤「30分。ぴったり すごいじゃん」
『服、変じゃない?』
篤「 なんか、いつもと雰囲気ちがうな」
そりゃぁそうだよ....
普段 ワンピースなんて絶対着ないし
ピンクなんて絶対着ないもん
篤「そんなに、気合い入れるような相手じゃないから。みんな」
『それ、地味にみんなを悪く言ってない? ( 笑 )』
篤「いい意味で」
緊張してて、上手く笑えないし
緊張してて、お腹痛いし
緊張してて、上手く喋れない
いつもは平気に乗ってる車も、酔ったみたいでしんどい
『っ!!!????』
私が膝に置いていた手にそっと 篤くんの手が降り注いだ
ビックリして 声が出そうになったけど飲み込んだ
篤「永嗣くんの彼女も来るって」
『そ、そうなんですかぁ.....』
女の人がもう1人 来ると言われても、いまはそれどころじゃなかった
この胸の騒ぎ
彼に聞こえてしまうんじゃないかってくらい胸が鳴ってる
45人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とうふ みゅうな | 作成日時:2017年6月18日 20時