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side.A
篤「はい、」
篤くんがコーヒーを渡してくれる
彼の作るコーヒーはすこし苦くて少し甘い
私の舌が好む味
篤「長谷部さんとどんな話してたの?」
『んー、 篤くんのことどう思ってる? とか』
篤「ふーん」
篤くんは オレンジジュースを持ってパソコンの前に行った
二人の間には無言の空間が 心地よく流れている
彼はパソコンで好きな曲を流して
私はテレビを見ていた
篤「なんて答えたの?」
『え?』
篤「長谷部さんの質問に対して」
篤くんの方を見ると 目が合った
彼はじっと私を見ている
『内緒』
"え〜 ケチだなぁ〜"とでも言うように眉を曲げてパソコンに向き直った
寝転がって 足をパタパタさせてる姿はまるで子供みたいで 可愛いと思う
『華さんって いい人?』
コーヒーを持って 篤くんの横に寝転がった
篤「いい人だよ。長谷部さんには勿体ないくらい」
『早く会いたいな....』
彼は、私の頭をポンポン と撫でて キッチンの方に消えていった
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作者名:とうふ みゅうな | 作成日時:2017年6月18日 20時