ボーイ・ボーイ・ボーイ【 ym × in 】

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side:arioka


有「………」
伊「………」
高「はい、どうぞ」


コトン、と机に置かれたのは美味しそうなオムライス。

いつもならいただきまーす！とがっつくところだけど。


伊「いやわかんねえよ説明してよ大ちゃん！」
有「俺もわかんねえよなんでいのちゃんがここにいんだよ！」
高「まぁまぁ2人とも落ち着いて」
有&伊「「お前のせいだろ！」」


仕事が終わって家に帰ると、何やら顔色の悪い親友がリビングで正座していた。

キッチンからは、「おかえり〜」というイケボ。


伊「だから、俺は普通に電車に乗ってたのに急にこのヤンキーに絡まれて」
高「失礼だなぁ〜ヤンキーじゃないよ」
伊「ヤンキーじゃん！」


やだ！この人こわい！と俺にしがみついてくるいのちゃんは、俺の昔からの親友。

大学を卒業して、社会人になってから初めて会ったらこれだ。


伊「ねぇ大ちゃん。聞いてないよ」
有「何が？」
伊「いつから？いつから同棲してんの？」
有「いつからって…」
高「1ヶ月前からだよ」


すると、お前に聞いてねえよ！とでも言いたげないのちゃんの顔。

ここのふたり、昔からなんかバチバチしてんだよな。


伊「そんでさ、今日ヒマ？って聞かれてこえーから黙ってたら連れてこられたんだよ！」
有「あっそ」
伊「何その反応！冷たい！大ちゃんまで俺に冷たくなってる！」
高「俺は冷たくしてないでしょ？」
伊「俺お前の第一印象サイアクだから！」


延々と続きそうなこのふたりのやり取りにため息をついた。


有「あーはいはいわかった。俺が言ってなかったのが悪いね」
伊「ったく…たかぎのどこがいいんだか」
高「あ"？」
有「もう喧嘩しない！」


ガルルル…という呻き声が聞こえそうな険悪ムード。

あ、ちなみにたかぎじゃなくてたかきね。

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