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増田side
楽屋に入ってすぐ、
3人で手越に心配の眼差しを向けた
カメラのあるところ
人目のあるところでは
こいつは本当にプロだ。
そんな手越を俺らは
尊敬してるしもちろん好きだけど、
やっぱり俺らだけのときぐらい
なにも無理してほしくないから。
「…てごし、？」
真っ青な顔した手越は
よく見れば震えてて
目には涙が浮かんでいる
「…ぇない、…」
「え？なに？」
小さな声が聞こえるように
背中を撫でながら
口に耳を寄せると
想像を超えた言葉が、
俺の耳にはいってきた
困惑した顔で俺の言葉を待つ
小山とシゲ
震える口を小さく開いて
俺は手越から聞いたことを
口に出す
「…耳、聴こえない、って。」
.
「…っ、どう、だった？」
家のソファに腰掛けて
ぐっと力を込めてスマホを握る
あれから小山が
手越を連れて病院に行った、
4人で行ったりなんてして
バレてしまうことを
防ぐためだ。
でも、やっぱり心配で、
まだ診察が
終わってないかもしれないのに
待てずにこっちから電話をかけた
「今ちょうど診察終わったとこ。
…たぶんね、
ストレスが原因じゃないか、って
お医者さんが。」
「ストレス…？」
「うん、ほら今日
イヤモニのトラブルがあったでしょ？
それでびっくりしちゃったのが
1番かなぁ、って思うんだよね。」
「治るの？ すぐに
聞こえるようになるの？」
「それはわからないけど、
ちょっと休めば回復するかもしれない、
でもさ、俺…
わかんなくなっちゃった…。」
「なにが、」
手越にとって、
“きこえるのときこえないの”
どっちのほうが楽なんだろう
って。
ちょっとだけ考えちゃった、
そう言った小山の声は
涙を堪えるようだった
1度だけ、手越が
そんなことを
俺にこぼしたことがある
＿＿ねぇ、まっすー、…
もう俺、なんにも聴きたくないよ
虚ろな瞳で遠くを見つめた手越、
悲しすぎるその言葉に
俺は、
そのとき、何も返せなかった
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キツネさん(プロフ) - ていさん» なんという幸せっ泣 ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: f0c4b84669 (このIDを非表示/違反報告)
てい - 更新嬉しいです！初期の頃から読ませていただいております。これからも楽しみにしております^_^ (2019年3月24日 0時) (レス) id: c764ff513e (このIDを非表示/違反報告)
キツネさん(プロフ) - るかさん» るかさん！私こそ、るかさんの文才尊敬してます！(><)AVALON楽しみにしてますっっ 嬉しい！頑張ります！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: f0c4b84669 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - 本当に大好きな作品だったので長編を書いてくださるのが嬉しいです…！素晴らしい文才で尊敬してます、、頑張ってください！ (2019年3月23日 20時) (レス) id: 6bd7c49b43 (このIDを非表示/違反報告)
キツネさん(プロフ) - ゆいかさん» やばい、ご期待に添えるかわかりませんが笑 頑張ります！！ (2019年3月23日 12時) (レス) id: f0c4b84669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キツネさん | 作成日時：2019年3月22日 21時
