大切なのは** ページ17
手越side
「ねぇ、なにしてるの？」
「あぁ、ごめんね
高橋海人からメールきたから」
「ふぅん…」
夜ごはんを食べようってとき、
珍しくなかなかスマホを離さない
増田さんにちょっとだけ、イライラした
いろいろアドバイスとか
してるって前にきいてたから
仕方ないのは分かってるけど…。
「先食べてていいよ」
「…うん」
静かな空間に
カチャリと食器が鳴る
いつもの味なはずなのに
なんでだろう、
ちっとも美味しくない
結局、増田さんが
顔を上げたのは
俺が食べる手を止めた頃だった
「増田さん、…ごめん」
「ん？もうたべれない？」
「うん、」
全ての皿に手はつけたものの
半分以上残ってる
立ち上がって俺のそばに
きた増田さんは
俺の額を手のひらでつつんで
そのまま頭を撫でた
「熱はないね
あんま調子良くないんなら
早めに寝ろよ？」
「うん、わかってる、」
「皿、そのままでいいから」
「ありがとう、」
言われた通りに
静かに寝室に入る
ベッドに座って
俯くと
酷く悲しくなった
だって、俺は知ってる
きっとこの後
彼は出かけてしまう、って。
高橋くんのもとへ
行ってしまう、って。
久しぶりに同じ時間一緒に寝れると
思ったのにな…
ぱたりと寝転んで
目を瞑れば
増田さんの匂いが鼻をかすめる
もう、寝てしまおう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いくっち(プロフ) - キツネ。さん» いやいや〜笑 神様はキツネさんですよ(^^)こんな素敵な小説を書いてくださってますもん！笑 可愛い手越くんが読めて嬉しいです(*´-`)頑張ってくださいね(^^) (2020年2月23日 23時) (
レス) id: a434130a02 (このIDを非表示/違反報告)
キツネ。(プロフ) - いくっちさん» いくっちさんあなたは神様ですか？(；；) 優しいお言葉ありがとうございますっ、頑張ります！ (2020年2月23日 11時) (レス) id: c6583a4b48 (このIDを非表示/違反報告)
いくっち(プロフ) - キツネ。さん» そうだったんですね！無理せず、キツネさんのペースで更新してくださいね(^^)応援しながら待ってます！キツネさんの小説好きなんで(*´-`) (2020年2月23日 10時) (レス) id: a434130a02 (このIDを非表示/違反報告)
キツネ。(プロフ) - いくっちさん» お待たせしてしまい本っ当にごめんなさい。手越くん泣いちゃう話大好きなのでリクエストすごく嬉しかったです！言い訳になってしまいますが年明けから休みがなくだからといって適当にかきたくなかったため中々更新できずにいました、リクエストありがとうございました！ (2020年2月23日 8時) (レス) id: c6583a4b48 (このIDを非表示/違反報告)
いくっち(プロフ) - 更新されるの待ってました！凄く嬉しいです(^^)それとリクエストを書いてくださり、ありがとうございます！めっちゃ良かったです(*´-`)更新が止まってしまってたので、書きづらいリクエストをしてしまったかな？と思ってました(>_<) (2020年2月23日 1時) (レス) id: a434130a02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キツネさん | 作成日時：2019年8月9日 21時
