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増田side
「てごし、今日家おいで」
すれ違うときに
耳打ちしただけで真っ赤に染まる頬
純粋というか、なんというか、…
心配なんだよなぁ。
こんなにピュアだと。
.
「適当に座ってて」
「はぁい、」
手越の分の上着も受け取って
かけてもどると
借りてきた猫みたいに
小さく縮こまっててつい
笑がこぼれる
隣に座って
わざと肩をくっつければ
上目遣いでかわいい顔が
こっちを伺ってきた
「たかぁ、」
「なに?」
「ぎゅってして、いい?」
「いーですよ」
手を広げてみせると
おずおずと抱きついてきて
これじゃあ恋人というより
親子みたいだ
おでこ、
鼻、
唇、
順にキスをしていくと
みるみる耳まで赤くなる
かわいい、
「…っ、ん、…やぁ、っ…まっす、」
服の下から手を入れて
脇腹を撫でながらキスを続けると
弱々しい抵抗をするくせに
拒否はしないんだから
嫌じゃないくせに
仕方ないやつ
舌をねじ込んで
少し尖った小さい歯たちをなぞる…
あぁ、
唾液が熱い
「んっ、…はぁ…っ…」
やらしい声、出すんじゃねーよ
キスするとき目を瞑る手越は
俺がどのくらい近くで
どのくらい長くお前をみてるか
しらないだろうな
ふふっ、
もう離してなんかやらないから。
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作者名:キツネさん | 作成日時:2019年1月2日 21時