I'm in love with u.

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紫｢じゃ、行こっ｣




もうお会計は済ましてあるらしく
バーテンダーさんに ペコりとして
店を出ていく紫耀




その後を追うけど、
こんなスマートなことどこで覚えたのだろう





今私が見ている紫耀は完璧すぎる


私の記憶の中の紫耀は、
不器用で、ヘナヘナしてて

でも、ここぞという時はできる人





その 不器用で、 ヘナヘナしていた部分は、
成長という名の変貌を遂げてしまったのだろうか





そんな紫耀が、
私は好きだった






『お金、いくらだった？』




紫｢ん、？Aの分はタダって言ってたよ〜｣




そのくらい私でも
嘘って分かるのに




紫耀は優しい






『…ありがとう』






紫｢Aって家どこなの？｣





『○丁目の○○のところ』





紫｢あ〜分かったかも
じゃあ向かうね〜｣




『…お願いします』









昨日までは考えられなかった




まさか紫耀と関わる日が来るなんて






今ならまだ、夢オチでも信じられる




夢ならば、
今すぐ夢から醒めて



こんなに夢を見させないで






閉じ込めたはずの
淡い想いが再び溢れ出す前に







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