迷子 ページ6
青く晴れ渡った空から黄金色の空になった時、俺は自分の目を擦りながら目の前の出来事に驚いた顔を浮かべる
そう何故か自身の腹の上に小さな白と赤色の狐のような小動物が眠っていた
「(え、え、え?)」
ちょっと待て此奴どっから来た!?最初の時はこんな奴いなかったろ!?!?
状況が理解出来ず困惑する俺はとりあえず目の前の小動物を覗き込んだ
その寝顔はとても幼くまだ子供なのだと理解する、赤い斑点の模様が目の上にありそれはまるで眉のように見えた
「(ちょっと触ってもバレねーかな…?)」
そう思い手を伸ばそうとした時、バチッとソイツと目が合った
「『……』」
見つめ合う時間だけがただただ流れる
お互いに何も言わず動かない沈黙の空気が数分続くがその空気を破ったのは俺からだった
「あ〜と、お前は〜…どっから来たんだ?」
や、やべぇ…このセリフは安直すぎたか??
くっそぉこういう時は何て言ったらいいのか…分かんねぇぇぇ!!
そうやって俺が一人で百面相していると突然下の方からき、キュイ…?っという可愛らしい鳴き声が聴こえてきて瞬時に小動物から発せられたものだと理解するのにはそう時間はかからなかった
目線を下へ下げると頭を傾げながら俺の目を真っ直ぐ見つめる此奴と同じような仕草を俺もとる
「…というかお前……以外に可愛いな!!!」
『き、キュイ…!?』
俺は勢いよく両手を脇元に滑らせちっこい動物を持ち上げる
にしても軽いなーちゃんと食ってんのか〜?
『キュイ…!キュイ…!』
「どわぁぁあ!?そ、そんな暴れんなよ…!おぉ落ちる!!!」
っっっとと…ギリギリセーフ、、あっぶねぇ危うく落としかけるとこだった…
「大丈夫だったか…?」
『キュイキュイ!!』
そう鳴いた此奴にありがとう、と言われているように聴こえ、俺は思わず口角を持ち上げにっこりと笑ってみせた。
そこでふとあることが思い浮かぶ……
「…今何時だ??」
辺りの暗さ、太陽が沈みかけ、どう見ても…
「のわあぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!」
『…!!?』
やっべぇ太陽が沈みかけてんじゃねぇーか!!夜がくる!!!早く帰らねーと!!またマルコにゲンコツくらわされる!!!!!!
そこからの俺はとにかく歩いて来た道を戻りながら全速力で森の中を駆け巡る
あれ?ちょっと待てよ…来た時こんな道通ったか???
「あれ…俺もしかしなくても"迷子"か?」
おいおい!?この状況で迷子とか洒落になんねーよ!!!
「最っっっ悪だー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
何処だよここ!!!!!!(キレ気味)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マジモンの名無し(プロフ) - なるほど。了解しました！また戻ってくることを願っております更新お待ちしております (9月9日 15時) (
レス) @page35 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
鯛代(プロフ) - マジモンの名無しさん» いえこちらこそコメントありがとうございました!!お名前把握です( ･ᴗ･ )⚐⚑ (8月31日 19時) (レス) id: c2aadc6f91 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前変えましたぬうです。リクエストのお話ありがとうございます！ (8月31日 17時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
鯛代(プロフ) - ぬうさん» 了解しました!コメントありがとうございます^^シャンクスの話もどストライクで良かったです!! (8月14日 11時) (レス) id: c2aadc6f91 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - ハクくんが人間化した時の姿で麦わら海賊団にあって欲しいです！後、シャンクスとのお話が凄くどストライクでした (8月14日 10時) (レス) @page27 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯛代 | 作成日時：2023年7月11日 14時
