＊ ページ26
俺はシャンクス達と別れた後、まだそのベンチにいた
何でも林檎を食べたら眠くなってきたのだ…
眠気のせいかこの人間の身体を維持する事が出来なくなってボンッと音を立てて元のゾロアの姿へと戻る
幸いにも近くに他の人間がいなくて良かった
これで気兼ねなく眠ることが出来る
俺はベンチの上で蹲り、目を閉じる
段々と眠気が襲ってきて思考が回らなくなる
あー…きっと今もエースが心配して、る
の、に…ごめんエース…ちょっと寝かせて…一一一
誰かの近づいてくるその足音で目が覚める
俺はどのくらい眠っていたのだろう
重い瞼を俺は器用に自分の前足で擦り欠伸をかく
あ〜よく寝た
すると上から影が体へ被ると同時に荒い息遣いをする音が頭上から聞こえ顔を上に向ける
すると……
「はぁっはぁっ……やっと、見つけたっ…!」
『ｷﾞｭｲ…!?』
エース!?!?
どうしてここに…
「おまえ、がき、急にいなくなるから…心配しただろっ…!」
あっそれで探してくれたのか…
なるほど、それならエースが何故肩で息をしてるのかに納得する
にしてもそんな息が上がるくらい探してくれてたなんて…!
俺は感動したよエース!お前を見直した!!
「もうっ心配させんなッッ!!」
そう言ってエースに存在を確かめるかのように強く抱き潰され俺は唸り声を漏らした
いたっ痛いよッエース…!
それを伝えるように俺は身体をジタバタと動かす
すると案外すんなりと離してくれたエースに違和感を持った
…?いつもならもっと渋って話してくれないのに……
そう思いながらエースの俯かれた顔を覗き込む
見えたエースの顔に一瞬呼吸を止められる
見えたエースの顔はとても泣きそうで苦しそうな…そんな表情で地面を見詰めていた
あぁこれは完全にやらかしたっとこの時に思った
気遣いながらエースの腕に擦り寄る
ごめんエース…心配させて、次からはもっと俺も慎重になるから………元気だして
そういう思いを込めながらクゥンクゥンっと鳴き声を放つ
「もうっ…お前が見つからないかとっ、お前に、!!!!逢えねぇんじゃねぇかって思ったッ………!!」
そう言ってエースの黒い瞳がうるうると潤って涙を貯める
ご、ごめんってエース…!!?
泣くなよッ!!!!
俺はエースの横でギョッと驚きながらしどろもどろになる
そんな俺の慌てた様子を感じ取ったのかエースは一瞬ポカンと口を開けたがすぐにクスッと笑い出した
「ぷっ…wそ、そんな必死になんなよww」
俺はもう大丈夫だ!!、そう言ってエースは涙目から元の元気な姿を取り戻し、その太陽のような笑顔を向けて俺の背中を撫でた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マジモンの名無し(プロフ) - なるほど。了解しました！また戻ってくることを願っております更新お待ちしております (9月9日 15時) (
レス) @page35 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
鯛代(プロフ) - マジモンの名無しさん» いえこちらこそコメントありがとうございました!!お名前把握です( ･ᴗ･ )⚐⚑ (8月31日 19時) (レス) id: c2aadc6f91 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前変えましたぬうです。リクエストのお話ありがとうございます！ (8月31日 17時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
鯛代(プロフ) - ぬうさん» 了解しました!コメントありがとうございます^^シャンクスの話もどストライクで良かったです!! (8月14日 11時) (レス) id: c2aadc6f91 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - ハクくんが人間化した時の姿で麦わら海賊団にあって欲しいです！後、シャンクスとのお話が凄くどストライクでした (8月14日 10時) (レス) @page27 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯛代 | 作成日時：2023年7月11日 14時
