ツンデレ...？な彼女の日常

体育の時間 ページ12

Aside

今日の授業は体育
暗殺に関する授業らしい

烏「今日は近距離戦の練習を行う」

近距離か...。
ある程度全部のことは出来るからいいけどね...
でも...めんどう

鳥「ではまず2人ずつペアを組め」

ぺ、ペア！？
ど、どうしよう

周りを見ると殆どペアができていた

今まで秀くんがいたからペアには困ったことがなかったっけ...
私が感傷に浸っていると誰かに声を掛けられ、後ろを見ると磯貝くんがいた。

磯貝「い、一ノ瀬さん！！
やる人いないなら俺と一緒にやらない？」

少し固い表情で訪ねてくる

まあ、誰もいなくて困ってたしちょうどいいよね。
でも...磯貝くんは前原くんとすると思ってた
最近、プールの日からよく話しかけてくれる
最初はすごく警戒してたけど何もしてこないから少しずつ話せるようになってきた

A「いいよ」

私がそう言うと安心したのか分からないが顔の固さが取れ力を入れすぎてきた肩の力も抜けている
何にそんな緊張していたのかな？

磯貝「ありがとう、一ノ瀬さん」ニコッ

イケメンスマイルが出てきた
本人は全く自覚ないからすごいよね

A「私...磯貝くんは前原くんと組むかと思ってた
仲いいし...」

磯貝「...そのつもりだったんだけどね...」

苦笑しながら答えてくれる

A「つもりだった？」

磯貝「.....その話はもうおしまい！！
なんでもないからね、！気にしないで、聞かないで」

何かを思い出したのか焦って早口で言い出す
なんでそんなに焦ってるわけ？

A「分かった、聞かない。
聞かないけど、一つだけ言っておくね。
私のこと気遣ってくれるのは嬉しいよ。委員長だもんね
クラスみんな仲良くして欲しいんでしょ？
けどさ、私そういうのいらないから
気を使ってほしいとかそんなの1度も頼んでないし」

磯貝「ち、ちがうっ！！俺はっ」

A「ほら、みんな始めてるから私達も始めよう？」

私は磯貝くんの言葉を遮り、ナイフを投げて渡した
まだ何か言いたげだったが、今が授業ということを思い出したのか、構えをとった

A「スタート...」

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