【文スト】人を救う側のお話【男主】 (ページ15)

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むかしむかしあるところにページ15

ある日、天気のいい日、それはそれは元気な男の子が生まれたそうな

仲良い家族や親族と触れ合い、友人とも仲睦まじく遊びました

勉学にも励み、体を動かすことにも手を抜かずいつも全力で頑張る男の子ですからそれはそれは沢山の人に囲まれ生きました

順風満帆とは正にこのこと。

これ以上の幸せがあっていいものですか？

でも人生山あり谷ありという言葉があります。

男の子は

何もかもに信用するという気持ちを無くしてしまいました。

恋愛？愛するってなぁに？

怪我？痛いってなぁに？

眠気？眠いってなぁに？

感情？感情って、なあに？

なにも、なぁんにもかんじない。

ねぇおしえて？

愛ってどういう時に感じるの？

痛みってどういう時に？

眠気ってどういうとき？

あぁ、でもひとつしってる

なみだは、ひとが、つらそうにしてる時にながす、ものでしょ？

しってる。

さっき男の人が言ってた

でも、なみだなんて出てこなかった

なにも感じなかった

ねぇ、なみだってどういうもの？

ながれる、から液体？

赤いのかな、青いのかな

でも人はよく赤い、ちっていうのをだすから

赤いのかな？

どこから出るんだと思う？

ねぇ、おしえて？

なにも、喋ってくれなくなった、

これが、しんだってことなのかな

じゃあお仕事はおわりだ

ばいばい