_人生万事窮すが虎_ 敦 side ページ2
__一杯の茶漬け
梅干しに刻み海苔。それに夕餉の残りの鶏肉。
それらを暑い白湯に浮かべ塩昆布と一緒にかきこむ。
旨かったなぁ、孤児院の台所で人目を忍んで食った夜の茶漬け…
ていうか、
腹減ってタヒぬ__
孤児院を途端に追い出され、寝床も食もある訳がなく
かと言え盗みを働かせる度胸も無い。彷徨って居ればこんなところに着いてしまう始末
…こうなれば最後の気力を振り絞って盗むしかないのか、!?
生きるためなんだ、次、通りかかった者を襲い
財布を盗んでやる、!
『しょーねん、何してるのかな?』
中島「ひっ、ごめんなさいぃ!」
『否、大丈夫そう?』
中島「、へ?」
…盗みを働こうとしたら僕と同い歳位の男の子に話しかけられた、?
『見てた限りお腹減ってるんでしょう?』
『買い物終わりで良かったよ、先刻買ったお握りあげる』
中島「え、えあ、ありが、とう?」
…見られてた?先刻のが、?
『んふ、顔真っ赤じゃない』
『見られてたって自覚したら恥ずかしくなっちゃった?』
その通りです…。
『図星ってとこかなぁ?んふふ、分かりやすい』
中島「うぅ、からかわないでぇ、」
『んふ。さて、俺はそろそろ部屋に戻るよ』
中島「あ、そうなんだ、。あっ、お握りありがとう!」
『寂しそうな顔しないでよ、屹度また会えるよ』
『んー、出会ったのも何かの縁だ、一つ助言しよう』
___此から君は人を助け、守るんだ
__そしたら、取り巻く嫌な言葉も自信に変えられるだろう
そう言って男の子は帰って行った
不思議な子だったなぁ、
あ、名前、。聞くの忘れてたなぁ
今度会った時に教えてもらおう
そう思い吹けていると先程の男の子と入れ替わったかのように川から何かが流れてきた
人の、足?
__人を助け、守るんだ
中島「、っええいっ!」
『おお、ちゃあんと守ってくれているねぇ』
『偉いじゃあないか、中島敦クン』
『さぁて、部屋に戻ろ〜っと』
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○△ - とても面白い作品をありがとうございます!?これからも頑張ってください! (2021年11月15日 9時) (レス) id: 3b11741dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめだま | 作成日時:2021年8月13日 4時