【2j3j】【cr】savior 【男主】 (ページ4)

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エピソード4 ページ4

「血の匂い...。」

人間の叫び声やら銃声やらが収まったなと思った頃
扉の隙間から漂ってきたのは濃厚な血の匂い

ちなみに言うと俺の主食は血液だ
吸血鬼では無いけど、昔から何故か血を見ると衝動が収まらなくて、吸血鬼でもない俺がなぜ血を欲しがるのか。そんな考えも相まって街の人達は俺を化け物だと認識していった

「未だに俺もなんでかわかんねぇしな〜、でも美味しそうに見えちゃうんだからしょうがないし。」

まぁ、今漂ってくる血の匂いに食欲は湧かないけど
人間の食べ物だけでも死にはしないし
血の方に関しては中々グルメなのだ

そんなことを考えていると扉の前にふたつの気配を感じた
鎖ギリギリのところまで扉へ近づくと、なんだか懐かしい雰囲気を持つ気配を感じる

「...誰？」

勇気をだして声を振り絞るとあまり喋っていなかったからか少し嗄れた声が喉から絞り出される

ロレ「あ〜、俺らあんたを攫いに来たんだけど大人しく着いてくる気あるっすか？？」

葛「ここのファミリーに忠誠誓ってるとかなら、話は別になっちゃうんだけど。」

扉の向こうから聞こえたのは男二人の声
どちらとも落ち着きがある声で俺に問いかけてくる
攫いに来たって本人に直接言うやついるか？？

「俺、捕まってここに閉じ込められてるだけだから別に忠誠は誓ってない。お前らに大人しく攫われる気もない。」

少し警戒を込めて言葉を放つと2人は少し時間を置いてからくちを開いた

ロレ「まぁ、素直に来てくれるとも思ってないし...とりあえずここのドア何とかしないとか？」

葛「あ〜、そうだな。..でも、俺らにこの扉壊せる手段今無くない？ロケランねぇぞ。」

ロレ「ん〜。」

この扉は中々頑丈な作りで出来ているため
簡単に壊せるようなものでは無いけど、

「壊せるよ。」

葛/ロレ「え？？」

「壊せる..けど、今ちょっと制御出来なくてどれくらいの威力出るか分からないから、建物から離れてて欲しい。」

ロレ「わかった。」

素直に俺の言葉を受け止めた2人は言われた通り離れたらしく気配が建物内から消えた

首輪があるからどのくらいの力が出るかは分からないが、なるべく被害を出さないように抑えながら力を込めた