【2j3j】【cr】savior 【男主】 (ページ13)

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エピソード13 ページ13

微かに頭の中によぎるのは
かつて、俺の友達だった彼の存在

だる「昔_って言うても5年前だけど、この街のスラム街で俺とAは会ったんよ。お前がめっちゃ怪我してて、俺が助けたのが出会いやった。」

俺は物心ついた時からこの街のスラム街で暮らしてきた。親はいない、生まれてからすぐに捨てられたんだろう

生きるために色々なことをやってきた
そこでヘマをしてしまった俺を助けてくれたのが

「あの時助けてくれたのは..だるま。」

だる「そ。そこから俺たちは仲良くなって、よく一緒に遊んだりするようになった。お前のその背中の傷、攫われそうになった時に俺を庇って着いた傷なんよ。」

俺の背中から首元にある火傷跡を見てだるまが言う
悲しげに向けられる視線はあの時泣いていた友人とそっくりだった

「そうか、思い出した...。」

頭の中のモヤが一気に晴れたように当時の記憶が流れ込んでくる
まだ欠けているところはあるかもしれないが
かつての友人、俺が探していた友人がだるまであることは確かだった

だるま「えぇえ!?A!?」

思い出したと同時に俺の体は自然とだるまに抱きついていた
びっくりした様子ではあるがそれでも俺を引き剥がそうとはしないだるまは昔と変わらず優しい

だるま「お前、なんで急に居なくなったりしたん？俺ずっと探してたんやぞ。」

「俺..あの時から力の暴走が抑えられなくてさ。お前に俺がRuinだってこと言ってなかったから、嫌われたくなくてなんにも言わないまま隠れたんだ。」

だるまは俺が抱きついたままの状態で説明を始めると俺の頭を優しく撫でながら静かに聞いてくれた

だるま「馬鹿やなぁ、さっきも言ったけど..お前がどんな存在でも嫌いにならんし！」

「うん、わかってる。ありがとう。」

だるま「これからはファミリー皆Aの仲間やから！心配するなよ。」

だるまから離れて彼の目を見ると
いつも通りの綺麗な黄色の瞳が優しく見つめていた

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目の前で繰り広げられる感動的な再会
蚊帳の外の俺を置いてふたりが会話を進めていく

記憶を取り戻したであろうAは
泣きそうな顔をしてだるの首元に腕を回し抱きついてそのまま話を始めた

傍から見れば微笑ましい光景なのだろう
でも何故か俺の中でなんとも言えない感情が芽生えていた

その感情に違和感を感じながらただ無言のまま
目の前の2人を見守った