エピソード12 ページ12
ロレ「あ、起きた?」
目が覚めると目に入った赤髪
いつの間にかベッドで横になっていた俺は上半身を起こして見ると窓際に立ってタバコを吸う彼だった
「ごめん、運んでくれたんだ。」
ロレ「お〜。まぁ、お前軽いし全然苦じゃなかったけどな。」
馬鹿にしてんのか
俺だって好きで軽いわけじゃない
「ねぇ、俺まだ君らの名前聞いてないんだけどさ、なんて呼んだらいい?」
ロレ「あ、そういえば自己紹介してないや。ってか、俺らの組の話もしてなくね??」
「うん、なんの情報も貰ってないね。」
ロレ「それでよく俺らの仲間になるって答えたな!?」
赤髪の彼が驚いたように声を出す
それはそうだ、名前も素性も知らない
なんなら自分を攫いに来たとか言ってた奴らに情報も分からないまま仲間になるとか言うやついないだろう
「俺が、君らの仲間になりたいって思ったから。理由はそれだけ。」
何かは分からないけど
俺は、この人達に惹かれた
「言葉もろくに交わしてないし、どんな人間なのかもわかんないけどさ...俺は、君らについて行きたいって思ったよ。」
ロレ「そ、そうか...。」
どこか恥ずかしげにそっぽを向く彼に笑いがこぼれる 笑うなと怒る彼はタバコを吸う横目で
ロレ「俺はローレン・イロアス。好きに呼んでくれていいよ、よろしくなA。」
「ローレン...、こちらこそよろしく。」
差し出された手を俺は強く握り返した
それと同時にコンコンとドアがノックされて
ローレンがそれに返事をするとボスが入ってきた
だる「めっちゃ仲良くなってるやん!いいねぇ、青春してるねぇ。」
「ボス、俺を仲間に入れてくれてありがとうございます。役に立てるように頑張るので、何でもお申し付けください。」
ニコニコと笑うボスにそういって頭を下げると
ボスがグイッと俺の顎を掴んで上を向かせる
だる「それ、やめて。ボスって言うのも、敬語も、自分を犠牲にしようとするのも!
俺らはファミリー、互いを助け合う存在だから。
俺のことはだるまって呼んでな。」
そう言ってボスは俺の頭に手を置いた
力強く、でも優しいこの手がやっぱり少し懐かしい
「わかった。...だるまは、俺と昔会ったことあるか?俺、森で寝てた時より前の記憶が曖昧でさ..多分アイツらの仕業だと思うんだけど。」
だる「やっぱり覚えてなかったんやな。俺とお前、小さい頃良く一緒に過ごしてたんよ。」
少し寂しそうに眉を下げながらそういうだるまに俺の記憶が少しづつ蘇ってきた
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むぬま - 楽しく見させていただいています!スト鯖の小説…しかも男主、嬉しすぎます!このような作品は初めて拝見しました…!これからも頑張ってください (8月30日 16時) (レス) @page3 id: fe180e4a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかぬん | 作成日時:2023年8月22日 23時