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第7話 ページ8

「はぁ...ハァッ..なんなんだよアイツら..!」


何かから逃げるように廊下を駆け抜けるひとりの男
手で押えている肩からは赤い血が流れている


「出口だっ....!..は、おい!なんで開かねぇんだよ!!ふざけんな!出せ!!」


やっとの思いでたどり着いた外に繋がる扉のドアノブを回しても扉は固く閉ざされたまま開くことは無かった
流れ出す汗も血も止まらなくて
焦りから心臓が早くなるせいで出血量も増えていく


「!?」


男が扉を叩く手を止めてバッと後ろを振り返る
チカチカと着いたり消えたりする電気以外、この建物の中の証明は無い
長くて暗い廊下の奥から聞こえてくるコツ、、コツ、、という革靴の音が静かな建物内に響き渡る

どんどん近づいてくる足音が聞こえる方をじっと見つめる男は自身が唾を飲む音すら恐怖に感じてしまうほど追い詰められていた

チカチカと点滅する照明の下に
足音の主が現れた

金色の髪に白いスーツ、白いコート
胸元のタトゥー
裏の世界で生きているものなら誰もが知っている存在


男もLucaを見るのは初めてではなかったが
その時の印象は、ほんとにこいつマフィアなのか?と思うほど穏やかだった
若干信じ難く、今の今まで疑っていたのだが
目の前の彼を見ればその答えはすぐに分かる


Luca「鬼ごっこはもう終わり?」


片手に持つピストルをこちらに向けて
ハットの下から覗く瞳は眼力で人を殺めることが出来るほどに殺気を帯びていた


「な、なんでお前が、、俺を狙うんだよ!!お前になんもしてねぇだろ!!」


Luca「喋るな。」


「!?ぐっ..!」

バンッという銃声とともに男の膝に銃弾が打ち込まれる
あまりの痛さにその場にうずくまって
痛みに耐えるしかない


Shu「Luca〜、そんなにいじめたらすぐに死んじゃうよ。」

Luca「それでいいと思うけど。」

Vox「ダメだ。Aが味わった苦しみを分からせてやらなければならないからな。」


さっきまで何も無かった空間にふっと現れたのは2人の男
呪術師のShu
鬼のVox
裏社会で有名な存在が集結していることに男は呆気に取られているが
彼らの瞳にも明らかなる殺意が芽生えていた

Shu「ごめんね、でも、君が悪いんだよ?僕らのAに手を出したんだからさ。」

Vox「それに加えて、Aを邪険に扱ったこと許されることでは無い。」


金色の瞳が暗闇に怪しく光って
それと同時に額にあたる冷たい銃口の感触





Luca「Aを知ってるのは、俺たちだけでいいんだよ。」

第8話→←第6話※冒頭ちょいSUS



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ぬん(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えるととても嬉しいです😭頑張ります👍 (2022年12月16日 18時) (レス) id: ad01183839 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 尊すぎます…最高のお話をありがとうございます!!更新待ってます💕お体に気をつけて頑張って下さい💪 (2022年12月11日 20時) (レス) id: 2bf99fc7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 鈴さん» 編集した時に変わってしまったようで気付くのが遅くなってしまいました、、。教えて下さりありがとうございます! (2022年12月7日 10時) (レス) id: ad01183839 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ。 (2022年12月7日 10時) (レス) id: a9e4aaefa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬん | 作成日時:2022年12月5日 1時

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