三 ページ4
『一番偉いのが、世界政府。』
｢そう。｣
『海賊王“ゴールド·ロジャー”が遺した“
｢そう。｣
『海賊の勢力拡大を防ぐ組織が、世界政府直下の海軍。』
｢そう。因みに俺も海軍だから。｣
『ああ確かに…只者じゃなさそう。』
とんでもない世界に来てしまったということは分かった。フィクションの世界だ。
簡単に言えば、海賊は悪で、海軍は正義の味方って感じか。
『ハードな世界ですね。』
｢さぁ…俺はここしか知らねぇからな。これが俺にとっての普通だよ。｣
『それもそうか。』
ますます、これからどうしたらいいか分からなくなってきた。海賊がいるくらいだし、平和に暮らすのは難しそうだ。…というかせっかく生き返ったのに、生きていける気がしない。
『…力が必要なんですね。生きていくには。でないと死ぬ…』
｢…お嬢ちゃん。当然、“悪魔の実”なんて知らねぇよな。｣
『“悪魔の実”、ですか。』
｢正しく、力だよ。
一口齧るだけで、特殊な能力を得る。｣
例えばこういうの。男が、アイス
｢俺はヒエヒエの実を食べた氷結人間。悪魔の実の“能力者”だ。｣
『すご…』
｢でもすっごいレアだからな悪魔の実って。中々手に入らねぇよ。｣
売れば最低でも１億ベリーだって。無理だ。私も悪魔の実食べればワンチャンあるかもと思ったけど無理だった。
『というか、それ能力者に襲われたらもう間違いなく終わりますよね。ずるい。チートだ。』
｢勿論、弱点はある。｣
『…なんですか。』
｢“海”だよ。｣
泳げなくなる。能力者は海に嫌わられ、一生カナヅチになる。
海に入ると体から力が抜け、能力を使うことが出来なくなる、らしい。
｢後は“海楼石”。これは海と同じ力を発してる鉱石のことで、触れると＿＿＿｣
『あの！』
｢、おお、どしたのお嬢ちゃん。｣
ふと、思い出したのだ。
『私と、握手してみてくれませんか。』
ベッドから身を乗り出して、手を差し出す。
男は呆気にとられていた。急に何言い出してんだコイツやべぇって目をしていたけれど、戸惑いながらも了承してくれた。
おずおずと差し出された手を、がしっと握る。
｢！！｣
『＿＿＿ビンゴ』
みっつめの贈りもの。
“海の加護”とは、これのことか。
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夏終朝凪(プロフ) - とても面白そうな始まりかたで好きです！これは続きが気になりますね……(/ω･＼)ﾁﾗｯ作者さんのペースで気が向いたときなどに更新してくださると嬉しいです(о´∀`о)楽しみにしてます！ (2020年12月25日 21時) (
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作者名：野次 | 作成日時：2019年10月14日 17時
