35話 ページ7
万里｢至さーん入りますよー｣
至｢おっせーよ万里。はよ共闘の準、び…｣
『こんばんわーえっとー、茅ヶ崎さん？』
部屋には服とか色んなのが散乱して、その中にはあたしの見慣れたきなこ色スーツの姿も。
なんと、パソコンのモニターが置かれた机には昔あたしがプレゼントしたフィギュアが二つ並んでいた。これは嬉しいね。
てか、スカジャンになんだそのちょんまげ。
裏の顔があるのはわかってたけどなんだよそのちょんまげ。可愛いかよ。けしからんぞ。
茅ヶ崎さんは鋭い目で摂津万里をとらえた。
至｢ばんり、説明｣
万里｢あー…｣
チラッとこちらを見る。なんだよまさか無計画で連れてきたのか。
『茅ヶ崎さんの部屋でゲームするってきいたんで、来たんです。あたしもゲームしたかったんで』
茅ヶ崎さんはあたしを見て少し目を見開いていた。でもすぐ無表情にもどって｢何のゲーム？｣と尋ねてくる。
『いろいろ…うーん
プレステならドラクエとかナイランとか。あーFFシリーズは欠かせないっすねー。
ジャンルはなんでもやりますよ。RPGもパズルも音ゲーも乙女ゲもギャルゲも。
ああ、今はブラウォーにハマってますね。イベ始まったんで、超走ってます。今回のランキング報酬中々よさげなんで、頑張って廃課金勢に立ち向かってますね』
なんか話してたら楽しくなってきたぞ⤴ ⤴
万里｢お前ブラウォーやってんの？｣
『やってるー。っても、イベントあるときくらいしかやらんけど』
万里｢俺もやってるぜ。ついでに至さんも｣
『まじか。ハンネなに』
万里｢俺は“NEO”。至さんが、｣
至｢“たるち”｣
『………まぢか。』
『I’m “うえさま”』
.
至｢は、あのイベ中だけ急にランキングのし上がってくるのって、｣
『あたしッスわ』
万里｢…前回のイベント、終了するギリギリまで競ってて、結局1位かっさらってったのって…｣
『あたしッスわ』
MANKAIカンパニーと関わってから凄く実感するけど、
世間って、狭いんですね。
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井上様
↓
いのうえさま
↓
うえさま
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作者名：野次 | 作成日時：2018年8月12日 18時
