掃除屋はじめました。２【A3】 (ページ21)

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48話ページ21

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『っぷはー

やっぱ風呂上がりは牛乳にかぎるよなー
うまし』

廊下で月を眺めながら、風呂上がりの一杯を楽しむ。
なんか、ちょっと、オシャレじゃね？
シャレオツじゃね？？

とかいろいろ独り言を言ってる時に限って奴は決まってやってくるのだ。

万里｢ヒゲできてんぞ｣

『出たな怪人ワンレンヤンキー』

なんなんだろう
コイツには独り言に反応する能力でもあるのか。
それともあたしの独り言がコイツを呼び寄せるのか。

どっちみち嫌だけどな

万里｢何やってんだ｣

『見てのとおり、黄昏てる』

万里｢あ、そ…｣

『摂津万里は…至くんトコか』

万里｢あーまぁ、そうだけど

てか至さんは名前呼びに昇格したのに
俺は相変わらフルネームなんだな｣

『あっれれぇ？そだっけぇ？？』

すっごい冷たい目で見られてる気するけど気にしなぁいっ！

いやホントは昨日一瞬、
摂津くんって言ってたけどね。
ちょっと自分で言っててキモかった。

摂津万里はまぁいいか、とため息ついて｢お前も来いよ｣と誘ってきた。

え、ゲーム？至くんの部屋で？？

そんなんもちろん……

.

.

『あ、あたし今日はパスでー』

万里｢へー、速攻でOKするかと思ったけど…
なんで？｣

『明日早起きだから』

万里｢日曜なのに？どっか出掛けんのか｣

『んーいやぁ…』

『走り込み？』

万里｢は？｣

『まぁあたしにも色々、あ、ん、の！

ってなワケでー、おやすみ～』

万里｢え、ああ…おやすみ…｣

.

その後、部屋の鏡には、

白い口髭を生やしたイケメンなあたしが写った。

(※牛乳です。)