掃除屋はじめました。２【A3】 (ページ15)

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42話ページ15

-至side-

『＿と、言う訳でしてね』

助手席に座る、全ての元凶の女に
ケラケラとこれまでの経緯を説明される。

全く人の気も知らないで、とため息が零れた。

今日も今日とて、仕事の疲れを癒そうと
朝(※正確には11時)からゲームに勤しんでいた訳だが。

この女は、ドライブデートだなんだと言って
俺を部屋から連れ出した。

勿論、俺は抵抗した。

しかし、左京さんの名前を出されちゃあ、行かない訳にはいかない。
あの人はこの寮の電力を握ってる。
ゲームのデータ飛ばされかねない。

という訳で、俺は今折角の休日に
助手席にうえさまを乗せて、車を走らせている。

彼女ふうに言うのなら“ドライブデート”というやつだ。

(帰りたい)

ああ今すぐ帰りたいゲームしたい楽な服に着替えたいコーラ飲みたいゲームしたいゲームしたいエトセトラ。

兎に角ゲームがしたい！！！

『茅ヶ崎さん、信号青です』

至｢あ、はい｣

とりあえず万里恨む。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『…混んでますねぇ』

至｢ﾊｧ…｣

駅に近付くに連れ、どんどん混んでくる道路に
もう本日何度目かわからないため息が零れる。

今日やけに混んでるし
なに土曜だから？土曜ってこんなに混むもんだっけ？？
そういやカンパニーの奴らもみんな出掛けてたし。

しかもさっきから信号全部ひっかかってるしワロ

(あー、ホントついてない)

そろそろLP溜まる頃だし…
本格的にゲームしたい…いやむしろやらないと…