掃除屋はじめました。２【A3】 (ページ13)

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40話ページ13

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あの後なんか色々あって、
名前＋くん呼びになりました。

なんかいいね、ナントカくんって。年上の人たち皆くん呼びにしよっかな。
絶対面白い。

『あ、そうだ紬くん』

紬｢うん？何？？｣

『仲直りにいい花って、あります？』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『ふー…一通り片付いたな…』

ただいま午後1時。
昨日に引き続き倉庫の掃除をしていました井上です。

『…うむ。なかなか？よいのではない？？』

腰に手を当て、辺りをぐるりと見回す。

最初は窓や壁も見えないほど積み上げられていたダンボールの山は一通り片付いて、
今までの公演で使ってた大道具とかも
整理して、もう一つの倉庫の方に移した(そしてついでにそっちの倉庫も掃除した)。

ただ一人で黙々と

(※独り言と鼻歌ヤバい)

静かに

(※うるさい)

取り組んでたけども…

(※本人自覚なし)

……これ、アレだな。

掃除って意外と楽しいかもしんない。

そんで後は
雑巾がけとか、細かい作業だけだな。

『よっしゃ、仕上げいきま((prrrr…

……((prrrr…』

…さてやるか、と気合い入れたところでスマホが鳴った。
え、ちょー萎えた。

誰じゃ空気嫁。

ポケットからスマホを取り出し、
電話の相手が誰かも確認せずに応答ボタンを押す。

『((ﾋﾟｯ
もしもし誰だよ被せてんじゃないよ井上です！！！』

[もしもしうるせぇから耳元で叫ぶな
あといい加減相手を見てから電話に出ろ
井上です]

『そう言いつつも毎回名乗ってくれて
しかももしもしを忘れないとこ好きだよ』

[そうか俺は好きじゃねぇ]

『それが実の妹に対する態度か。』

そう電話の相手はお馴染み、あのクズ兄貴でした。

『あーそんで？なに？』

[なにじゃないよお前。いつになったら荷物取りにくんだ

早く取りに来ねぇと捨てるぞ。]

……ん？( ＾ω＾)

『は、待ってなんでお前んとこにあたしの((ﾌﾞﾂｯ

え、ちょっ、もしもし！？
もしもーーーーーし！！！？』

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……ん？( ＾ω＾)