4話 ページ5
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JM side
ﾀｯﾀｯﾀｯ…
ﾄﾞﾝｯ
JM「はあっ、はぁ…はっ…」ｾﾞｪｾﾞｪ
ｽﾞﾙｽﾞﾙ…
僕は今、学校の端っこまで入ってきて
死角になるところで壁にも垂れながら情けなくもﾍﾆｬ…と崩れ落ちる
頑張って息を整える
そう、僕は逃げてきた
誰からって…
『…』
Aくんから。
特に追っかけてきてもないのにただ走って逃げてきた
事の発端は…
数分前
今日もいつもと何ら変わらない学校生活を送っていた
あの日からAくんの教室に行く人は格段に減った
と言ってもグクがいるから誰かしらは会いに行っているけどAくんの周りはパタリと居なくなった
それでもグクとかテヒョンは会いに行ってるみたい
テヒョンは僕に話しかけたら？とか言ってた割に
何の手助けもしてくれず終いにはAくんのことについて触れてこなくなった
ちょっと仲良くなれる機会かも…とか勝手に期待してたけど
テヒョンは仲良くなりたければ自分から話しかければいいじゃんとでも言ってる様な顔
いいよね、テヒョンはあんなことあっても普通に話せるんだから
僕はちょっと怖いよ
放課後、僕はテヒョンと帰ろうとしていたけど
教室に忘れ物をしてテヒョンには校門で待ち合わせにしようということになった
TH「もぉ！何忘れてんの！
てか戻って取りに行くほど必要？」
JM「明日の課題のやつ！
絶対いるでしょ！」
TH「明日の授業までに終わらせばいいじゃん
他の授業の時に終わらせなよ」
JM「残念、英語の授業1時間目」
TH「英語はダメだ
ナム先生の長い説教に巻き込まれたくない」
JM「でしょ；
行って来るから門で待っててよ？！」
TH「はいはい」
背負ってるリュックから携帯を出そうとｶﾞｻｶﾞｻと忙しなく漁りながら階段を登る
僕の目の前にはAくん
階段を登ろうとしている僕とは反対でAくんは降りようとしている
イコール
僕たちは今向き合ってる状態
普通に通り過ぎれば何も怪しむこともないのに
バカな僕はAくんの顔を見た瞬間ｷﾞｮｯとして体が固まった
Aくんはそんな僕を一瞥してすぐに降りて来る
JM「…ぁ、ちょっ」
『…』
JM「…〜っ！ﾊﾞｯ」逃
『ぁ…』
やっぱダメだ！怖いと言うのもあるけど
僕の心の中は
怖い4:綺麗すぎて近付けない6
初対面でｷﾞｮｯとして逃げるとか…最低だ僕…
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作者名：diva | 作成日時：2021年1月29日 22時
