君は、不器用…なんだね(苦笑【男主】BTS (ページ30)

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29話ページ30

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JM side

JM「Aくんに書類を届けに来たのもそうだけど
他にも目的があったんだ」

『どういった御用で？』

JM「前に言ってたこと、詳しく聞きたくて」

『…』

Aくんの目をｼﾞｯと見詰めると
はあ…とため息をついて後ろの2人に何か話しかけた

すると2人は一礼して部屋を出て行った

『あの2人がいない方が、俺も話しやすいし
ジミンさんも話しやすいでしょう？』

JM「あ、あぁ、ありがとう」

『それで…本題に入りましょうか』

JM「うん

僕たち、テヒョンたちもAくんと友達になってたつもりなんだけど…違った、？
なんで仲を深めたくないとか言うの？

何に巻き込みたくないの？
ちゃうと言ってくれないと、納得できないよ…っ」

『そうですね。

今日、知り合いに相談していたところなんです

俺、素直に生きていてもいいですか……』

どう言うことなのかわからない
だけど、伏せられていた顔がこちらを見た時のその表情が
どこか苦しそうで切羽詰まってて

泣きそうだった

一瞬でAくんからこんなにもの表情を見れるとは思わなかった
普段から表情を出さないで余裕のある振る舞いをするから

目の前にあるその僕より少し小さな身体を放置出来なくて
立ち上がってAくんの横に座り抱き締める

僕こんなこと出来るんだ…とか心の中で嘲笑う
でもほっとけない、今までどんな苦労をして来たのか僕に教えて？
そして楽になるなら僕は嬉しい

ｷﾞｭｯと腰辺りの服を掴まれた
Aくんの精一杯の返しだった

ｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞと鼻を啜る音と肩が濡れてきて
泣いてる、って事が分かった

居た堪れなくてAくんの手を掴んで僕の身体に腕を回すように動かすと
驚いたみたいで顔を上げた

まさか泣き顔を見せてくれるとは思わなかった
おでこを僕の肩にｸﾞﾘｸﾞﾘと当ててたからか真っ赤になって
目も涙が溜まって今にも溢れ落ちそう

鼻の先まで赤くて僕と目があった3秒位時が止まったみたいに動かなくなって
見られた事に恥ずかしくなったのかまた肩に顔を押し付けた

そして回されてる腕に力が入ってｷﾞｭｯと抱き締め返してくれた

可愛い、

はっ！

友達、いやその前に男に対して可愛いなんて！な、ななななにを言ってるんだ僕は！

『ジミンさん…俺と友達になってくれるんですか？』

JM「当たり前じゃん」

『あ、りがとう』微笑

ﾄﾞｷｯ…

な、何の音？

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