21話 ページ22
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JM side
そんなんじゃ、誰も気付いてくれないじゃん
お礼も言ってくれないじゃん
そのままだとAくんの優しさに気付かない人ばかりになっちゃうよ
何で裏で助けるの?
Aくんが優しい人だって周りの人に気付かせてあげたい
いい事してるんだし堂々としていいんじゃない?
いつも、優し過ぎだよ
色々言いたいこと聞きたい事があるのに
『…』
JM「…」
君は僕たちを避けるから
話しかけられないじゃん
貴方 side
トントンッ
「ね〜ぇっ、聞いてるっ?」
『あぁ…すみません
考え事をしていました』
ボーッとしてて話しかけてくれる姉さん、元いお客さんでもある女性をスルーしてしまっていた
俺の頭の中はずっとあの日のこと
何で俺はあの時…自分の仕事のことを言おうと思ったんだろ
普段テヒョンさんたちといてもそんな事思わなかったのに
じゃあジミンさんがいたから?
何でジミンさんがいたら言おうと思ったんだ?
あぁっわっかんね…
自分のことなのにわかんねぇ。
仲良くなりたい…けど
俺はそんな資格があんのかな
職業柄、やっぱりあの人たちと連むのが怖くなってきた
俺の仕事は一部の人からしたら反感を買うし
仕事の一部しか見てない人からしたらただのヤクザ
俺だって…っこんな若くで後なんか継ぎたくなかった
けど大好きな父さんのためなら…
「もぉっ全然私のこと見てくれないんだもん」
『それは、大変失礼致しました』微笑
「何か悩み事〜?
お姉さんが聞いてあげよっか?」
『…学校で、仲のいい人を作っていいのか…迷ってます』
「へ?何で?
友達なんてたくさん作れば良いじゃない」
たくさん作れば良い…か
『僕の職業柄…いいのかなって』
「ふふっ可愛い悩みですこと
そっか〜まだ貴方は学生だったわね
なんて言うの、大人っぽいし冷静な反応するから忘れてたわw」
『僕の性格でもありますし
父さんの教えに従ってましたから』
「ああwそう言えば貴方が小さい時
何回か小言言われてたわねw」
『見られてましたか、お恥ずかしい』
「本当に大きくなったわね」
職業柄、目上の方が多いから俺なんて偉そうに言えない
だから仕事の時だけ一人称を僕に変えている
人生経験の多い姉さんに俺の悩みを打ち明けると
上品に口に手を添え笑った
そして俺の頭を撫で大きくなったね、なんて言われた
顔が熱いのは暖房のせい。
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作者名:diva | 作成日時:2021年1月29日 22時